米国株、各金利環境下で好調だったセクターはIllustration: Eliot Wyatt for WSJ

 米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年12月以降、政策金利を据え置いており、次は追加利下げかインフレ対策の利上げ再開かを巡って政策当局者は意見が分かれている。投資家も方向を判断しかねているかもしれない。

 そこで筆者は、アブドルアジズ・アルエヘデブ氏、ジェシカ・ビダルス・オチョア氏、ルーク・メルスキ氏の3人とともに、金利上昇、横ばい、低下の各サイクルでS&P500種指数のどのセクターが最もパフォーマンスが良かったかを調べ、方向性を導き出せるか検証した。

 一部の結果は通説に反するものだった。例えば、テクノロジーセクターはFRBが利上げを行っている局面で際立って好調で(年率リターンは15%超)、資本コストが低下すれば成長が促進されるとの通念に反する結果となった。

 調査では、時価総額加重型のSPDR上場投資信託(ETF)を使い、S&P500種指数の11セクターのうちテクノロジー、ヘルスケア、金融、エネルギー、資本財、生活必需品、一般消費財、公益事業、素材の9セクターのデータを1999年までさかのぼった。不動産と通信はそれぞれ2015年、18年まで個別のセクターではなかったため除外した。

 同ETFの各セクターのデータを基に、金利上昇、横ばい、低下の各サイクルにおけるリターンの平均とボラティリティーを算出した。金利サイクルはフェデラルファンド(FF)金利を参照し、6カ月にわたって金利が一方向に動いていればサイクルとみなした。