イランでの戦争が続く中、中国による原油輸入の急減は、原油価格を抑制して世界経済の活力を維持する上で極めて重要な役割を果たしている。通常であれば中国が輸入しているはずだった「消失した300万バレル」の謎を解く手がかりが明らかになりつつある。中国国民はガソリン車の運転を控え、飛行機の代わりに鉄道を利用している。また、国内で原油をプラスチックなどの原料となる基礎化学品に転換する工場の操業を縮小しており、中国政府は備蓄の取り崩しを始めている。問題は、この輸入削減がいつまで続くのか、そして中国が再び買い付けを増やす必要が生じた場合に何が起きるのかだ。米国とイスラエルがイランを攻撃し、ホルムズ海峡が事実上封鎖された際、多くのアナリストは海上封鎖が長期化すれば原油価格が1バレル=150~200ドルに高騰すると考えていた。そうなれば世界的な景気後退を引き起こす可能性が高いとみられた。しかし実際には、海峡の封鎖が4カ月目に入り、戦争の衝突が続いているにもかかわらず、指標となるブレント原油先物は1バレル=100ドルを下回っている。
中国の原油輸入大幅減、世界経済を下支え
中国政府はほぼ目立った混乱もなく300万バレルの穴を埋めたが、アナリストらはそれがいつまで続くか確信が持てないでいる
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