「やりたいこと」「やるべきこと」全部やっても、消耗せずにエネルギーがどんどんわいてくる!
一級建築士・コクヨの社員として成果を出しながら、サウナプロデューサーとして社外でも忙しく活躍する川田直樹氏が「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)。タスクにあふれる現代人のための人生コンディショニングの書として話題の本書の発売を記念し、抜粋・編集して、記事を紹介していきます。
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一石三鳥アイテムを選んで「選ぶコスト」を減らす
「今日は何を着よう」「どのペンで書こう」……。
僕たちは毎日、無意識のうちに数え切れないほどの小さな選択を繰り返しています。こうした選択の積み重ねは、確実に脳のエネルギーを削り、いざというときの集中力を奪う「決断疲れ」を引き起こします。
ビジネスの最前線で最高のパフォーマンスを出し続けるためには「選ぶ」というコストを徹底的に排除することが大事。
そのためにできる非常にシンプルな解決策が、一つのものに複数の役割を持たせる「複眼思考」のもの選びです。
仕事、プライベート、移動、あるいは自己研鑽の時間。これらをシームレスに横断できる「一石三鳥」のアイテムだけを身の回りにそろえるようにするのです。
シーンの境界線をなくし、行動を加速させる
たとえば、僕の仕事着は基本的に「無地のTシャツ」と「スニーカー」です。これは、コクヨのオフィスでも、サウナの現場でも、あるいはそのままジムへ行っても違和感がないものを厳選しています。オンとオフ、さらには運動までを横断できる服や靴なら、着替えの時間を削り、移動のストレスも最小化できます。
特にスニーカーへの投資は、単なる「移動の快適さ」を超えて「運動習慣」という新たな価値をもたらしてくれました。「HOKA(ホカ)」というブランドの店舗で3Dスキャンをして、プロに見立ててもらったジャストフィットの靴に変えたところ、履いた瞬間に足が自然と前に出るような反発力があり、歩くことが劇的に楽しくなりました。結果としてウォーキングの距離がぐっと伸び、トレーニングをする習慣まで身につきました。
「仕事で疲れないための靴」として投資したものが、結果的に「運動不足を解消する健康ツール」という別の役割まで果たしてくれたのです。
また、毎日持ち歩くカバンも、手提げのビジネスバッグから「リュック」へと変えました。僕の職場はフリーアドレス制を導入しているため、社内での移動が頻繁に発生します。そんなとき、両手が空いて機動力の高いリュックは欠かせません。さらに両サイドにポケットがあるので、飲み物を一秒で取り出せます。一日に何度も繰り返す「ものを出し入れする」ストレスを、カバンの機能によって解消しているのです。
愛用している「3色フリクションペン」も同様です。
一本で「書く・仕分ける・消す」を完結させることで、ペンを持ち替えるというわずかな思考のノイズを排除してくれます。
さらに、この複眼思考を突き詰めると、持ち物の数そのものが減っていきます。アイテムが多ければ多いほど、僕たちはそのメンテナンスや管理にリソースを奪われます。しかし、一つのものが三つの役割を兼ねていれば、物理的な荷物は三分の一になり、管理コストも激減します。
「これは仕事専用」「これは休日用」といった固定観念を捨て、自分の生活を24時間という長いスパンで捉え直してみてください。あらゆるシーンを一つの道具でつないでいく感覚。これらは単なる効率化ではありません。余計な決断を減らし、本当に大切な場面で脳をフル回転させるための、最も合理的な環境設計なのです。
※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。







