センスは才能ではない。だれでもセンスのいい人にはなれる。
自分の言葉で話せるようになりましょう。』ではこう断言する。著者は、アパレル会社を業界で史上最年少&最短上場させた片石貴展氏。「あの人センスいいよね!」と言ったことのある人も多いと思うが、そもそもセンスとは何なのか、センスのいい人にはどうやったらなれるのか。本書から探る。(構成:ダイヤモンド社書籍編集局・淡路)

自分の言葉で話せるようになりましょう。Photo: Adobe Stock

センスは誰にでもある。

センスというのは、何も難しいことではない。
センスとは、感覚や感性のことで誰にでもあると片石氏は説く。

赤ちゃんの頃、私たちは言葉を話す前から何かを感じていました。暑い、気持ち悪い、お腹すいた、のような生理的な反応だけでなく、母親の声に安心し、きれいな色のおもちゃに手を伸ばし、知らない人を見て泣く。だれに教わるわけでもなく、私たちはたしかに、何かを感じ取っていたのです。つまり、センスはだれにでもある。
――『自分の言葉で話せるようになりましょう。』p64

センスには向きがある。

センスは誰にでもあるのに、センスのいい人とセンスの悪い人が存在する。

なぜだろうか?

では、なぜ、センスのいい人と悪い人が存在するのでしょうか。
その理由は、センス(感性)には向きがあり、センスがいい人と悪い人では向いている方向が違うからです。

――『自分の言葉で話せるようになりましょう。』p64

つまり、向いている方向を意識するだけで、誰にでもセンスのいい人になれるというわけだ。

では、センスのいい人はどこを向いているのだろうか?

センスには向きがある。センスのいい人が向いている方向とは?

センスのいい人は、センスの矢印が外(他者)ではなく、内(自分)に向いています。
――『自分の言葉で話せるようになりましょう。』p67

買い物を例に考えるとわかりやすい。

例えば、服を店員さんにお勧めされたまま買う人。

今これが流行っているから、ブランドものだから……。

これらを理由に買う人は、軸が他人にある。これは、センスが外側を向いている状態だ。

逆に、自分が着たいから買う。作り手の物語に共感したから買う。

これらは、自分の軸で選んでいる状態。つまり、センスが内側に向いているのだ。

(本稿は、片石氏の著書『自分の言葉で話せるようになりましょう。』〈ダイヤモンド社〉をもとに構成したものです)

片石貴展(かたいし・たかのり/ゆとりくん)
株式会社yutori 代表取締役社長
1993年生まれ。神奈川県出身。
大学卒業後、新卒でモバイルゲームなどを手掛けるITベンチャーに入社。その後、自身のルーツである古着カルチャーを起点に、Instagramのコミュニティメディア「古着女子」を立ち上げ、2018年に初期資本金10万円で株式会社yutoriを創業。「ハグレモノをツワモノに(TURN STRANGER TO STRONGER)」をミッションに掲げ、ミレニアル世代・Z世代を中心とした複数のアパレルブランド(9090など)をプロデュース。2023年12月には創業からわずか5年8ヶ月で東京証券取引所グロース市場へ上場を果たし、アパレル企業として「史上最年少上場」の快挙を成し遂げる。2024年に元AKB48の小嶋陽菜氏が手掛ける「Her lip to」を展開する株式会社heartrelationをグループ化し、2026年には同社を完全子会社化。現在では年商140億円を超
える企業へと成長する。
SNSやYouTubeなどのメディアでは「ゆとりくん」名義で発信。ファッション、ビジネスから、スピリチュアルまで、領域を超えて軽やかに語る姿が「言語化力すごい!」と話題に。