WSJに掲載されたニュースから、鍵となる単語や表現を選び、意味と背景を解説する「英語でニュース深読み」。今回はopticsを取り上げる。辞書で調べると最初に出てくる意味は「光学」で、語源は「見ること」に関するギリシャ語のoptikosだとされている。眼鏡店を指すopticianも同類だ。opticsはあまり一般的には使われない言葉だったが、近年ニュース記事に頻繁に登場するようになった。ある事象の「見え方」や「印象」を意味している。例えば、先月の米中首脳会談に関する記事の多くで、いかに双方が自国に有利になるようopticsに細心の注意を払っていたかとの記述があった。Cambridge Dictionaryのオンライン版では「ある状況に関して、メディアの報道を通じて形成された世間の認識や理解、およびそこから生じうる政治的な影響」という意味が紹介されている。1960年の米大統領選候補による初のテレビ討論会で、病み上がりだったニクソン氏に対して若手のケネディ氏が視聴者に好印象を与え、選挙での勝利に結びついたとされるのはその一例だろう。