米国とイランの和平合意には、イラン当局の石油産業への大幅な支援が含まれている。年間600億ドル(約9兆6400億円)を超える収入をもたらすとともに、現体制の経済的な生命線を復活させる可能性がある。合意の覚書により、イランは石油と燃料の売却が可能になる。今週すでに、原油を積んだイランのタンカー数隻が出港し、米海軍の封鎖ラインを越えて航行しており、輸出急増の兆候を早くも示している。イランの石油売却を認めるという米国の確約は、10年以上前にイラン政権を孤立させ、核開発への野心を抑え込むために構築された制裁の核心部分を崩し始めるものだ。なお、米政権高官は交渉が不調に終わればこの容認措置を撤回する可能性があるとしている。