どんなビジネスパーソンでもすぐ身に付けられて、確実に信頼されるための最強の武器は「判断の速さ」と「返信の速さ」です。そのためにはどうすればいいのか? 「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します

【だから判断が速いのか!】鬼速レスの人は常に「3つの選択肢」から選んでいたPhoto: Adobe Stock

アクションに速度という係数をかけると市場価値は跳ね上がる

 ビジネスにおいて、物事は往々にして「他者」からスタートします。周囲からの相談、依頼、あるいはプロジェクトへの誘いなど。こうした外部からの刺激にどう対応し、打ち返すかで、その人のビジネス上の価値は決まります。

 僕が確信しているのは、「アクション」に「速度」という係数をかけると、その人の市場価値は跳ね上がるということです。だから、基本は鬼速レスです。

 もちろん、企画書やプレゼン資料のように、じっくりと練り上げて質を追求すべき仕事は別です。それらは時間をかけて作成し、精度を高める必要があります。

 しかし、誰もが今すぐチャレンジできて、かつ周囲の影響を受けずに効果を出せる最強の武器は、やはり「判断の速さ」と「返信の速さ」です。

 依頼する側の心理は、常に不安をはらんでいます。「メールを見てくれているか」「依頼を受けてくれるか」と相手をドキドキさせている時間は、お互いのリズムを乱すだけ。

 だからこそ、即答を心がけましょう。すぐに反応するだけで、相手にとっては「心強い味方」に見え、信頼の貯金が増えていきます。

回答軸を「3つの選択肢」に固定する

 依頼が来たときは、「自分のところでボールを止めていないか」を基準に、次の3つのどれに当たるかを瞬時に判断します。

1「即対応(はいorいいえ)」自分だけで完結し、即判断できるもの。

2「保留(確認)」自分で完結できるが、調べる時間がほしいもの。

3「相談(巻き込み)」自分のコントロール外で上司の判断や他部署の確認が必要なもの。

 一見、2と3はどちらも相手を待たせているので同じに見えますが、本質的な違いは「責任の所在」にあります。2は「自分の作業時間」を確保するための保留、3は「組織の力」を借りるための保留です。ここを混ぜずに切り分けるだけで仕事の渋滞は劇的に減ります。

ラグビーのようにパスを回しながら一緒にゴールを目指す

 3択のどれにするかさえ迷う人は、まず「これは自分の主観だけで決めていいことか?」という一点だけを考えてみてください。もし少しでも「自分の手に負えない」「誰かの許可がいるかも」とブレーキがかかるなら、迷わず3の「相談」を選べば大丈夫。経験が浅いうちは無理に自分で抱え込まず、この切り分けだけを最速で行うのが正解です。

 ただし、3の場合も上司に丸投げにせず主体性を持つことが大事です。「上司の回答待ちです」という他責の姿勢ではなく、上司に相談する際に「自分はこう思いますが、この方向で進めて大丈夫ですか」と、主体性を持つこと。

 自分がボールを持ったまま仲間を巻き込んでいく。ラグビーのように、パスを回しながら一緒にゴールへ走るイメージです。

 内容に自信がないときほど、回答の速度を上げる。この信頼残高の積み重ねが、いずれ「大きな仕事を任せたい」という評価への転換点になります。

※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。