今年も猛暑がやってきました。
暑さで寝不足になる。
体力を奪われる。
電車や職場の不快感も増える。
その結果、普段なら気にならないことにまでイライラしてしまう――そんな人は少なくありません。
また、多くの人はイライラそのものよりも、「また怒ってしまった」「こんなことで腹を立てるなんて」と自分を責めることで、さらにストレスを増やしています。
京都で人気の鍼灸師・すきさん(鋤柄誉啓さん)は、猛暑の季節こそ「自分のせいにしすぎないこと」が大切だと語ります。イライラしやすい夏を、少しでもストレスフリーに過ごすためのシンプルな思考法を紹介します。(構成/ライター小川晶子)
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イライラしやすい夏がやってきた
今年の夏も厳しい暑さだ。
5月の時点ですでに「暑いから嫌だ」を連発する息子たちを見て気が重くなっていた。夏休みに入ったら、またすぐに文句を言ったりちょっとしたことでケンカしたりするに違いない。
こちらもイライラしてすぐに「いい加減にしなさい!」と言う姿が目に浮かぶ。
日本の夏は湿度が高いから、汗が蒸発せずにベタベタして不快感もひどい。
暑い日はなんとなくイライラしがちだという人は多いだろう。
体が不快だと、メンタルにも影響があることを実感する。
自己嫌悪に陥らない
東洋医学の見地から、体を整えて「心の不調」をラクにするヒントが書かれている『メンタル養生』には、こうある。
その分、脳の温度がわずかに上がり、ブレーキが働きにくくなります。
猛暑日には暴力事件や交通トラブルが増えるデータもあるそうです。
――『メンタル養生』(P.162)
イライラしたり、キレやすくなったりするのも仕方のないことであるようだ。
その結果ますます不快になってネガティブスパイラルに入らないようにする方法はあるのだろうか?
著者のすきさんはこう言っている。
すると、怒りがわいたときに「私の性格の問題」ではなく「暑さの影響」と分けて考えられます。
それだけで、余計な自己嫌悪を減らせます。
――『メンタル養生』(P.162)
バリアを養おう
私たちの体には「衛気」と呼ばれる「気」のバリアがある。『メンタル養生』P160より
また、本書では「衛気(えき)」という「気」のバリアについて解説している。
地球でいうオゾン層のように、強すぎる季節の「気」の影響をやわらげつつ、受け入れやすいよう調整してくれるものなのだそうだ。
自分の身体の周りにそんなバリアがあることをイメージすると面白い。
私たちの心と体は季節や天候の影響を受けるものだけれど、「衛気」を養うことで守りやすくなる。
栄養と適度な運動、呼吸といった基本的なことが「衛気」を養うのに役立つそうである。
本書にあるケアの方法を自分のリズムで取り入れていけば、暑すぎる夏も少しラクになるだろう。
イライラしやすい夏―。
ゆったりした風通しのいい服を着るなど夏の不快感を減らす工夫をすると同時に、「イライラするのも仕方ない」と思って、無理せずゆったり構えながら過ごしたいものである。





