突然のトラブルや予定変更に、頭が真っ白になったことはありませんか。
「どうしよう」
「間に合わないかもしれない」
「なんとかしなきゃ」
と考えれば考えるほど焦りは強くなり、冷や汗が出たり、動悸がしたりしてしまうものです。
そんなとき、多くの人は解決策を探そうとします。しかし、京都で人気の鍼灸師・すきさん(鋤柄誉啓さん)は、「まずは考える前にやることがある」と言います。不安や焦りでいっぱいになった心をゆるめる、もっとも手軽な習慣とは何でしょうか。(構成/ライター小川晶子)
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予定が狂って動揺
「予定が狂う」のが苦手だ。
連休に旅行に行くために仕事の段取りをきちんとつけておいたにもかかわらず、連休初日に急な仕事が入ってしまった。
「ええー。こうならないように準備したのに…」
指示のメールを見た瞬間、鼓動が速くなり頭が痛くなった。
こういうことはときどきある。
どんなに完ぺきな予定を組んでいても、想定外のことは起きるものだ。子どもの熱や台風などの天候で予定を変更せざるをえないことだってある。
仕事のスケジュールがハードになった場合、できる範囲で何とかするしかないし、何とかできないものはできない。焦っても仕方がないとわかっている。
でも、冷や汗が出たり、手が震えていたりと、動揺は体に出る。
温めると必ずゆるむ
東洋医学的な見地から「心の不調」をラクにするヒントが書かれている本『メンタル養生』にはこうある。
いよいよ無理だというときには、とりあえず体を温めてみてください。
――『メンタル養生』(P.121)
温めると、必ず体はゆるむ。誰でも簡単にできる養生法だ。
緊張や疲れでガチガチになっていても、お風呂に入ると力が抜けて気持ちものんびりするのは誰しも実感しているだろう。
急な仕事にはとりあえず手をつけつつ、今後の予定はお風呂に入りながら考えることにした。
そうしたら、「まぁなんとかなるか」という気がしてきた。「これをクリアしてこそだよな」と腹をくくったら、そのおかげか思った以上にサクサク事が進んだのだ。
蒸しタオルで温めるコツ
とりあえず温めるのがいいとわかっていても、すぐにはお風呂に入れないことも多いだろう。手軽なのは蒸しタオルだ。
本書には、蒸しタオルで温める方法が詳しく書かれている。
個人的に、「蒸しタオルの作り方」はとても役に立った。
ポイントはタオルを2枚用意し、熱いタオルを芯にして、軽く冷ましたタオルで巻くことだ。これにより、じんわりとした温かさが長く続いてくれる。
さらには、おへその下や背中、後頭部など、温めると良い場所がイラストでわかりやすく紹介されている。
本書を参考にしながら、不安や焦りでつらいときは「あたためながら考える」ようにしたいと思う。





