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組織の中で、ある日突然、居場所を失っていく人がいる。真面目に仕事に取り組み、努力もしているのに、なぜか周囲から「あの人は使えない」と、残酷な烙印を押されてしまう。そんな人たちには意外な共通点があった。815社のビジネスパーソン17万人の行動と人事評価を徹底分析してわかった、その答えを紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)
「使えない」と思われてしまう人の特徴
「使えない」と思われてしまう人の共通点がある。
それは、よく「スマホの充電が切れている」ことだ。
ここが、「評価される人」と「使えない」と思われる人の差を分けている。
815社のビジネスパーソン17万人を分析した結果、社内評価が高い人は、一般社員と比べてスマホのバッテリー残量の平均が多かったのだ。
期待されている人ほど、外回り中のスマートフォンのバッテリー残量が多かったのです。
具体的には、期待されている人たちのスマホのバッテリー平均残量は72%で、それ以外の人たちは48%でした。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
実際、スマホの充電切れを軽く見てはいけない。
急ぎの連絡を入れようとしたら残量が3%で、慌ててコンビニを探す。
充電が切れて、取引先への道順を調べられず遅刻する……。
これらは単なる「不運」ではない。
すべては、自らの想像力の欠如が招いた「必然の失態」である。
なぜ、バッテリーを切らす人間が「使えない」と見限られるのか。
それは、周囲の人々がそこに「未来に対する誠実さの欠如」を敏感に感じ取るからだ。
バッテリー残量は「真摯さ」の現れ
外出先でバッテリーを切らさないためにはどうすればいいのか。
そのために役立つのが、次の方法である。
なかには複数のモバイルバッテリーを常備している人も少なくありません。カバンには小型を、車や会議バッグには大容量を常備。この十分すぎるリスクヘッジが、結果的に信頼を積み上げています。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
準備という行為は、未来に対する敬意の表明にほかならない。
この後の予定、そこで会う仲間や顧客、そして何より、自分自身のこれからの時間。
そのすべてに対してどれだけ真摯であるかが、バッテリーの残量という形になって現れるのだ。
「このくらいで大丈夫だろう」と未来を甘く見積もる傲慢さ。
その歪んだ姿勢が、液晶画面の数字を通じて、周囲にすべて透けて見えている。
充電する習慣、そして予備のバッテリー。
それらは単なる準備ではない。
自分の知性と、プロフェッショナルとしての誇りを守るための「盾」なのだ。
舞台裏での入念な準備を怠った人間に、本番のスポットライトが微笑むことはない。
未来をコントロールする覚悟を持つ者だけが、組織の中で頭ひとつ抜け出し、この先も必要とされ続ける確固たる信頼を勝ち取ることができるのである。
(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の内容にもとづいて作成した記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。








