会議で正論をぶつけているのに、なぜか評価されない。一方で、経営陣から認められ、最速で昇進していく人は、じつは「会議が始まる前」にある決定的な準備を済ませているという。9年間、総額1億円超をかけて17万人以上の行動データと人事評価を徹底分析して書かれた『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司著、ダイヤモンド社)からヒントを紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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会議で「正論」をぶつける人は評価が頭打ちになる
会議の場で、おかしな点があればストレートに指摘する。
間違っている意見には「それは違う」とはっきり伝える。
良かれと思って熱く議論を交わす人は多い。
だが、正しい意見であっても、伝え方を間違えればただの「地雷」になってしまう。
「うちのやり方では無理です」
「それは違うと思います」
つい口にしてしまった一言が、相手のプライドを傷つけ、会議の場を凍りつかせる。
どれだけ優れた実績を持っていても、周囲の感情を逆なでする発言が多い人は、上層部からの評価を得られるはずもないのだ。
昇進する人は「会議で言わないこと」を決めている
では、なぜか昇進していく人は何をしているのだろうか。
『会社から期待されている人の習慣115』によると、815社17万人のビジネスパーソンの行動と人事評価データを分析した結果、意外な共通点がわかったという。
彼らは、会議で「何を言うか」ではなく、「何を言わないか」を事前に決めていたのだ。
(中略)期待されている人たちは、この地雷を回避するために、「会議で言ってはいけないことリスト」を作っているのです。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
たとえば、「それは違うと思います」は「少し違う見方もあるかもしれません」に言い換える。
「うちのやり方では無理です」は「今のやり方では難しいですが、こうすれば可能かもしれません」に言い換えるなど。
それだけで、発言の印象や会議の流れが大きく変わる。
「場」や「感情」が荒れるきっかけを把握している
さらには、地雷トピックを事前に洗い出す習慣も持っていたそうだ。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
そして、彼らは自分の感情が乱れるタイミングも予測し、事前に手を打っていた。
自分が熱くなりがちな議題がわかっている場合は、そのタイミングでいちど深呼吸すると決めておく。発言メモに「冷静に話す」と書いておくなど、感情的になることを防ぐ工夫をしていたのである。
大事なのは「何を言うか」より、「何を言わないか」
会議の前に「地雷を避ける言い換え」を用意しておく。
感情が乱れるタイミングをあらかじめ予測しておく。
発言メモの隅に「冷静に話す」と書いておく。
ただそれだけだ。
感情にまかせて場を荒らすことなく、大人の余裕を持って会議をコントロールする。
その洗練された振る舞いこそが、経営陣に「この人になら重要なポストを任せられる」と確信させ、評価と報酬を跳ね上げる決定的な原動力になるのだ。
(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。




