「自分の居場所は、この先もあるだろうか」
人生は長い。会社や人から必要とされ、孤独を感じることなく生きていくにはどうすればいいのだろう。9年間、総額1億円超をかけて17万人以上の行動データを徹底分析して書かれた『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司著、ダイヤモンド社)から「評価され続ける人」のヒントを紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)
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「夜まで対応」するのは逆効果
顧客からの急な依頼にもすぐに対応する。
夜中でもメールが来れば即座に返信する。
そうして身を粉にして頑張る人は多い。
だが、夜に慌てて返信をされても、相手は「いま読まなければいけないのか」と心理的な負担を感じてしまう。
夜遅くに動くほど、相手は窮屈さを覚え、少しずつ距離を置くようになってしまうのだ。
「午前訪問」の方が、次につながる確率が15%高い
では、なぜか昇進していく人は何をしているのだろうか。
815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析してきた越川慎司氏が書いた『会社から期待されている人の習慣115』に、その答えがある。
彼らは、夜の対応を計画的に避け、次の日の午前中に対応しているのだ。
あるIT企業の課長は「夜の呼び出しを断ったら、顧客に嫌われるのでは」と恐れていましたが、勇気を出して「明日の午前に伺います」と伝えたところ、かえって「こちらもその方が準備できて助かります」と感謝されたと言います。
実際に検証すると、翌日午前に訪問したケースの方が、次回の追加契約につながる確率が15%高くなっていました。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
昇進する人は15時以降に「顧客対応」をしない
とくに営業は、夜遅くまで顧客対応をしがちだ。
残業してでもその日のうちに仕上げる、急な依頼にもすぐに対応する、夜中でもメールが来れば即座に返信する。
「きっと評価されるだろう」と信じて続けている人は少なくない。
しかしこうした努力は、期待されている人たちの行動とは真逆である。
彼らは「顧客対応は15時までに終える」というルールを徹底しているのだ。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
「急ぎの対応」より好まれるのは、「丁寧な対応」
「翌日に回して、顧客に嫌われないの?」
そう思うだろうか。
ところが検証データを見ると、むしろ顧客満足度は上がっていたようだ。
ある商社の営業担当者の例を紹介しましょう。
彼は夜でも対応するのが誠意と信じ、21時や22時にメールを送るのが当たり前でしたが、あるとき顧客から「夜に急ぎで送られても正直読めない」「翌朝に改めてくれた方が助かる」と言われてしまったそうです。
そこで、対応を午前に切り替える実験をしたところ、メールの文面は同じなのに「説明が整理されていてわかりやすい」とコメントを受けたそうです。
「いつも早朝にきちんと準備してくれる」とも評価され、半年後には既存顧客からの契約が増えたと言っていました。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より
結局のところ顧客が求めているのは、早いけど雑な対応ではなく、丁寧で質のいい対応なのだ。
(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。







