Photo:Tomohiro Ohsumi/gettyimages
米実業家イーロン・マスク氏が掲げる、 宇宙に人工知能(AI)データセンターを設置 するという構想に対して、一部から懐疑的な声が出ている。
あの孫正義氏でさえ、いくら何でも突飛(とっぴ)すぎると考えているとしたら、それは一体何を意味するだろうか。
ソフトバンクグループ (SBG)の会長兼社長である孫氏はそもそも、奇抜なアイデアに関して尻込みするような人物ではない。300年の事業計画を掲げる孫氏は、汎用(はんよう)人工知能(AGI)という概念がシリコンバレーで流行語となる10年も前から、シンギュラリティー(技術的特異点)について語っていた。共用オフィス大手ウィーワーク創業者のアダム・ニューマン氏を先見性のあるリーダーと考えていたことさえあった。
しかし、孫氏は先週、軌道上にデータセンターを設置する構想に疑問を呈した。ソフトバンクの年次株主総会で、「何の意味があるのか」と問い掛けた。
孫氏とマスク氏は、この世代における最大規模のハイテク投資の中心におり、電気の発明以来の技術大変革になり得るものの かじ取り役 をそれぞれ担おうと意欲を示している。この地球上かそれを超えた場所か、どちらの未来像が最も早期に実現するのかがAI競争の結果を決めるかもしれない。
孫氏を現実主義者と呼ぶのはまだ早い。むしろ先週明らかになったのは、両氏がSFのような未来への同様のビジョンを持ちながら、それを達成するための戦術に違いがあることだった。マスク氏は「第一原理思考」を実践する一方、孫氏は「大胆にやれ、さもなければ帰れ」という投資手法を採用している。







