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米スペースXが、史上最大の新規株式公開(IPO)を果たした。約12兆円を調達し、時価総額は約336兆円に上る。同社の業績は約7900億円の最終赤字であるにもかかわらず、何が投資家を魅了するのか? 創業者・マスク氏が語る言葉は、日本人にも示唆に富む内容だ。日本企業が商機を逃してはならない分野と最注目企業とは――。(多摩大学特別招聘教授 真壁昭夫)
日本企業にも示唆に富む
イーロン・マスクの言葉とは
世界全体が「AI革命」の真っただ中にある。この重大な変化で、富はどのように動くのか――。6月12日、宇宙開発企業であるスペースXが、史上最大の新規株式公開(IPO)を果たした。
「サイエンスフィクションから、フィクションを取り除き、全ての人にとって刺激的で心を奮い立たせる未来をつくる」
創業者であるイーロン・マスク氏が行ったスピーチの中で、特にこの言葉は、日本企業に対しても示唆に富むものだと感じた。スペースXは夢物語ではなく、宇宙でAIデータセンターを運営する構想を実行に移そうとしている。
AIデータセンターの課題のひとつは、冷却コストの負担だ。解決のためにデータセンターを宇宙空間に持ち出すことで、冷却コストを引き下げ、AIの成長を加速させる。その資金を調達するために、スペースXはIPOを実行した。これまでの常識や固定観念は急激に変化している。
今後、最先端AI「ミュトス」を開発したアンソロピックや、ChatGPTを開発したオープンAIの大型IPOも控える。世界経済の構造変化=パラダイムシフトはより急激に進むだろう。
日本はIT革命、デジタル化に乗り遅れ、スマホは韓国や中国勢に抜かれた。データセンターやAI開発で、海外企業と互角に競えそうかというと疑問符が付く。
とはいえ悲観的になってばかりもいられない。日本にもビジネスチャンスが残っている分野が、実はある。それを理解するためにも、スペースXやアンソロピック、オープンAIといった米企業の動向を知ることが大切だ。







