「この人には相談しやすい」と思われる人には、ある共通点がある。それは、特別な話術や高いコミュニケーション能力ではない。ほんの一言の違いが、相手に与える印象を大きく変えているのだ。本稿では、その意外な一言を紹介する。

仕事ができる人が「話し出す前に必ず言う」一言とは?Photo: Adobe Stock

「たった一言」でテンションが上がる

給与や働きがいは大切です。
でも同じくらい大事なのが、「一緒にいて気持ちのいい上司」と働けることではないでしょうか。
おすすめしたいのが、部下の名前の前に「おおっ!」と一言付ける習慣です。

「おおっ! 鈴木くん、お疲れ!」
「おおっ! 山田さん、元気そうだね」

人は自分の名前を呼ばれると安心感を覚えると言われます。
でも注目したいのは、その前に付く「おおっ!」という一言。
単なる口癖のように見えて、実はとても大きな意味を持っているんです。

「会えて嬉しいよ」のニュアンスが重要

この「おおっ!」からは、「会えて嬉しいよ」「来てくれて安心したよ」というニュアンスが伝わります。

たとえば飲み会に遅れて参加したとき、「田代くん、遅かったね」と言われるのと、「おおっ! 田代くん! 遅かったね」と言われるのとでは、全然違います。
忙しそうにしている上司に遠慮がちに話しかけたとき、「おおっ! どうしたの?」と応えてもらえると、相談のハードルもグッと下がります。

リーダーにとってはほんの一言でも、言われた部下は「あ、自分はここにいていいんだ」と感じられる。
その小さな積み重ねが、チームに「居場所」を生み出していくんです。

職場を「安心できる居場所」にする

退職理由の中には「仕事がつらかったから」だけでなく、「ここに居場所がないと感じた」というものも少なくありません。
一方、「この会社に残ってよかった」という人の声として多いのが、「上司に必要とされていると感じたとき」です。
日常の些細な声かけが、社員の定着に大きな影響を与えているんです。

特別な研修も制度改革も必要ありません。
明日から、部下に会ったときにぜひ「おおっ!」と声をかけてみてください。
たった一言の工夫が、想像以上の威力を発揮するはずです。

(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)