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高学歴の鋭さを全面に出して流暢に語るリーダーの周りに人が集まらず、たたき上げの朴訥とした語りをする人が周囲の胸を打つという光景によく出くわす。なぜ一見優秀そうな「鋭く、流暢に話をするリーダー」が苦戦するのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
エリートビジネスパーソンの流暢なプレゼンが
周りを引き付けられないのはなぜ?
私は、メーカーの親会社、子会社、孫会社の役員が一堂に会して、経営実践力を高める演習プログラムを実施している。
学歴の高低や企業規模の大小で差別をする意図は全く持ち合わせていないが、親会社の役員の中には、日本有数の大学や、グローバルでも上位にランキングされるMBA修了者が複数いて、孫会社の役員には、大学を出ていない、たたき上げの町工場経営者が複数いる、ということがよくある。
一般的に学歴の高さは、有能であることを示す一つの指標として捉えられ、両者は正の相関を示すと思われているが、実はこの演習プログラムの中では、真逆ともいえる負の相関を示す場面に出くわす。
演習と問答を繰り返し、動作と話法の発揮力をひたすら高める訓練プログラムを実施しているのだが、親会社役員が考えあぐねて躊躇(ちゅうちょ)している間に、孫会社役員が魅力的なロープレを繰り出していることがある。
あるいは、前者が立て板に水のごとくプレゼンする内容よりも、後者による途切れ途切れの、しかし、味のある、心の奥底から絞り出されたワードが聞き手の胸を打つということがよく起きる。
エリートビジネスパーソンは、学歴が高く、流暢に語り、鋭さを言動に示していると思われているが、実はそれらのことは、聞き手を引き付けることに役立っておらず、それとは真逆の、学歴とは関係なく、朴訥とした言動を繰り出す人が周囲を巻き込んでいるのだ。
なぜ一見優秀そうに見えるエリートビジネスパーソンが周囲を巻き込めず、朴訥とした話をする人が高いリーダーシップ力を発揮するのだろうか。







