「毎日日記を書いているのに、何も変わらない」。そんな悩みを持つ人は少なくありません。しかし問題は、「何を書くか」ではなく「どんな状態で書くか」にあるのかもしれません。菊地大樹さんは、「ジャーナリングは状態管理が9割」と語ります。毎朝5時55分から開催している「1分朝活」で語られたその話は、書くことの本当の意味を教えてくれるものでした。

人生が変わらない人が「日記を書く前」にやってしまう、たった1つの間違いPhoto: Adobe Stock

日記を書いても人生が変わらない理由

「書けば人生が変わる」と聞いて日記やジャーナリングを始めたものの、思うような変化を感じられない人は多いもの。

私は『奇跡が起きる毎朝1分日記』の著者として、毎朝5時55分から「1分朝活」を無料で開催しています。心と行動を整えるための短い習慣ですが、毎週月曜日はゲスト講師をお迎えしています。

今回のゲストは、『すごいジャーナリング うまくいっている人は紙に何を書いているのか?』(KADOKAWA)の著者、菊地大樹さん。SNSでもジャーナリングが大きな反響を呼び、多くの人の人生を変えてきた実践者です。

「何を書くか」より大切なこと

菊地さんが最初に教えてくれたのは、「何を書くかではなく、どんな心の状態で書くかが大切」ということ。私たちは、夢や目標ばかりを書こうとしがちです。しかし、心が自分を否定している状態では、どれだけ立派な目標を書いても、潜在意識はブレーキをかけ続けます。

だからこそ大切なのは、自分を責める状態ではなく、自分を許し、受け入れている状態でペンを持つこと。菊地さんは「ジャーナリングは状態管理が9割」と繰り返し強調していました。

自分を許す人ほど人生は動き出す

印象的だったのは、「言い訳をちゃんと聞いてあげてください」という言葉。私たちは何かできないと、「自分はダメだ」と責めてしまいます。しかし、その背景には優先順位や事情があります。

言い訳を否定するのではなく、「そう思っていたんだね」と受け止める。その瞬間、自分への許しが生まれます。さらに菊地さんは、「ほしいけれど買えない」を「お目が高い」、「人生に悩んでいる」を「エネルギーが枯れていない」と捉え直すリフレーミングも紹介してくださいました。出来事は変えられなくても、意味づけは変えられるのです。

正しく書くより、正直に書く

もう一つ心に残ったのが、「正しく書くより、正直に書くこと」という言葉。「今日は何もしたくない」「退屈だ」「人の悪口を言いたい」。そんな感情も、そのまま紙に書いていい。無理に前向きになろうとするより、本音を書いたほうが、自分との対話が始まります。

自分を偽らずに書ける人ほど、自分らしい人生を歩めるようになるという話には、大きくうなずかされました。

人生を変えるのは「書く技術」ではなく「心の状態」

私はこれまで、多くの方に日記を書く習慣をお勧めしてきました。今回の朝活を通じて改めて感じたのは、人生を変えるのは文章力でも、特別なノートでもないということ。

まず自分を責めるのをやめる。自分を受け入れる。そして正直な気持ちを紙に書く。その積み重ねが、本当の自己理解につながり、未来の選択を変えていきます。

人生は、書いた内容よりも、「どんな自分で書いたか」で大きく変わるのだと実感した朝でした。