「チャンスを引き寄せる人」の小さな習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

偶然の出会い、意外なオファー……。未来のチャンスを軽々と引き寄せてしまう人がいる。そういう人は、自分の居場所に悩むことがない。会社から期待され、AI時代でも必要とされ続ける。815社のビジネスパーソン17万人の行動と人事評価を徹底分析してわかった、「チャンスを呼び込む小さな習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)

「すみっこで食べる」のは逆効果

ランチのときくらい1人になりたい。
みんなが行かないお店や、社員食堂の奥の席で静かに食事を済ませる。
そうして一人の時間を大切にする人は多い。

食事くらい落ち着いて済ませたい気持ちはわかる。
だが、仕事ではないこの時間こそ、周囲と関係を深めるチャンスだ。

誰の目にも留まらない奥に引きこもっていては、周囲から「話しかけにくい人」という印象を持たれてしまう。

孤立するだけでなく、結果として「チャンスに巡り合えない」という泥沼に引きずり込まれていく。

「通路側の席を選ぶ」だけで、偶然の出会いが生まれる

一方で、偶然のチャンスを引き寄せる人の習慣は真逆であった。

815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析したところ、意外な共通点がわかった。

彼らは、あえて「ひと目につく場所」で食事をとる習慣を持っていたのだ。

218社7,854名の行動データを分析した結果、社員食堂での行動にも、面白い違いが見つかりました。期待されている人たちの多くが席選びに戦略を持っていたのです。
たとえば週に3回以上、「通路側の席」を選ぶ人が61%もいました。これは一般社員における比率の1.4倍です。
普通は、人が通る通路側は落ち着かないからと、奥側の席を選びがちです。
一方で期待されている人たちは、社員食堂も偶然の出会いや会話を生む場所ととらえて、見つけやすく、話しかけやすい通路側の席にあえて座るのです。
他にも、荷物を広げない、トレーを手前に置く、沈んだ表情をしないなど、「相席OK」の雰囲気を意識的に作っていました。実際、期待されている人はランチ中に平均3組以上の人と挨拶や会話を交わしていました。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より

心理学の単純接触効果(ザイアンス効果)によれば、人は繰り返し目にする相手に好意を持ちやすくなる。

通路側に座ることで、自然に多くの社員の視界に入り、業務での連携にプラスに働いたり、思わぬチャンスが舞い込んだりするのだ。

チャンスは「人」が連れてくる

「たかがランチの席で、本当に人生が変わるの?」
そう思うかもしれない。
ところが同書では、こんなエピソードも紹介されている。

大手メーカーの同期でいちばん出世しているある方は、半年間、通路側に座ることを徹底したそうです。
最初のうちはただの気休めだと思っていましたが、次第に顔見知りが増え、ある日、経営企画部の幹部と相席に。その時の何気ない雑談がきっかけで新規プロジェクトの情報を得て、彼は参画メンバーに抜擢されたそうです。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より

結局のところ、チャンスは「人」が連れてくる。
社内で顔を知られておいて、損することはないのだ。

(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。