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「仕事ができる人」と聞くと、能力が優れていたり、特別な経験や資格を持っている人を思い浮かべがちだ。しかし、上司や同僚からの評価を分けているのは、日常の小さな習慣であることがわかった。本稿では、815社のビジネスパーソン17万人の行動と人事評価を分析して判明した「仕事ができる人の共通点」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)
仕事ができない人の「パソコン」の特徴
パソコンのデスクトップがフォルダでいっぱいの人は多い。
「後で使うかもしれないから」
「使うときにすぐにすぐに探せるから」
そんな理由で、画面が埋め尽くされるほどアイコンを並べている。
だが、ごちゃごちゃした画面で考えると、考え方もごちゃごちゃしてしまう。
画面がアイコンだらけだと、資料やデータを探すのにも、かえって時間がかかる。
集中力は途切れ、結果として「仕事が遅く、思考が整理されていない」という烙印を押されてしまう。
さらには、社内で誰かにパソコンを貸したとき、プレゼンで画面共有をしたとき、アイコンだらけの画面を見せた瞬間、相手には無意識に「整理が苦手な人」という印象が刻まれてしまう。
仕事ができる人は「アイコン」の数が68%も少ない
一方で、仕事で結果を出し、評価されている人たちは違った。
815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析したところ、意外な共通点がわかった。
彼らはデスクトップ上のアイコンの数が68%も少なかったのだ。
これは、期待されている人たちは整理を「仕事の準備」ではなく、「仕事そのもの」だと考えているためです。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より
資料探しに迷わない「整理の工夫」
所有しているデータが少ないわけではない。
できるかぎり少数のフォルダにまとめて、フォルダ内は「案件名→日付→成果物」の順で階層にするルールを徹底していた。
それによって大量のデータを「どれが、どこにあるか」が瞬時に判断できるようにしていたのだ。
ファイル名にも独自の命名ルールを持っていた。
たとえば「2024-03-15_企画提案_採用」や「2024-03-10_会議資料_ボツ」など。このルールで管理しておくと、後から見返したときに経緯が一目でわかります。
失敗したファイルも残しておき、そこに改善を加えることで、次の成功につなげていました。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より
人間の集中力は、一度中断したら元に戻るまで平均で23分かかると言われる。
彼らは資料探しで集中力を途切れさせないために、整理を徹底しているのだ。
実際に社内調査でも、デスクトップ整理の習慣を持つ社員は、「資料提出スピード」「報告内容の明快さ」「会議での反応速度」の3項目で高い評価を得ていたという。
アイコンが並んでいると、「少なくとも、そのなかにある」という安心感はある。
しかし、お目当てのデータを探すのは大変だ。
一方で仕事ができる人たちは、データを階層に整理することで、「探す」という行為そのものを省略していたのである。
その違いが、仕事のスピードや思考の質につながっているのだろう。
(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。








