「会社から期待されている人」の共通点。スマホでやっている意外な設定とは?Photo: Adobe Stock

自分の居場所は、この先もあるだろうか――。会社に評価され、AI時代でも必要とされ続ける存在になるには、どうすればいいのだろう。815社のビジネスパーソン17万人の行動と人事評価を徹底分析してわかった、「評価される人の特徴」を紹介しよう。じつは、昇進した人の55%がやっているのに、一般社員のわずか4%しかやっていない習慣がある。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)

誰にでも「同じように対応する」のは逆効果

相手が誰であっても同じように丁寧に対応すべき。
それが誠実さだと信じて、貫いている人は多い。

たとえば、打ち合わせ中。
ポケットの中のスマホが震える。
でも、「今は目の前の打ち合わせに集中」と、通知を無視する。

だが、これでは本当に時間を割くべき重要人物への対応が遅れる。
結果として、真面目なのに「信頼を失う」という泥沼に引きずり込まれていくのだ。

大事な相手を待たせないための工夫

では、会社から期待をかけられている人たちは何をしているのだろうか。

815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析したところ、意外な共通点がわかった。

彼らは、スマホの設定ひとつで重要な連絡を瞬時に嗅ぎ分けていたのだ。

期待されている人たち781名へのアンケート調査によると、55%の人がスマホの通知音もしくはバイブレーションを人ごとに変えていました。
一般社員541名の調査ではわずか4%しかいませんでしたから、ここには大きな差が生じています。
これは、スマホがポケットの中にあっても、振動リズムで誰からの連絡かを瞬時に察知し、大事な人からの連絡にすぐに対応するためです。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より

通知の種類を変えることで、振動だけで誰からの連絡かを把握していた。

そして重要な人や案件の連絡の場合は、たとえ打ち合わせ中であっても中座して、急ぎの対応をとるのだ。

期待されている人たちは、それほどまでに「大事な相手を待たせてはいけない」という意識を持っていた。

ただし、その「重要な人」が上司や社長とは限らない。
彼らは役職ではなく「影響力」を見ている。

たとえば、会議で誰の意見が最終判断に影響しているか、誰のフィードバックが他部署に広がっているかなど、声が届く範囲の広さを評価軸にしているのです。
実際、彼らがキーマンとして認識していたのは、社長よりも秘書、部長よりも経理の中堅スタッフ、営業よりも総務の調整役など、社内の信頼を集める人たちでした。
これからの変化の中心にいる人も押さえているようです。
新規プロジェクトや社内改革の動きをいち早く察知し、その流れの中で発言力を持ち始めた人とつながる。こうした未来のキーマンも重視していたのです。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より

真面目な人ほど、上司の機嫌を取ることに躍起になる。
「そうすれば、きっと評価されるだろう」と信じている人は少なくない。

ところが、組織を本当に動かしている黒幕は別のところにいるのだ。

結局のところ、人生の時間は有限。
すべての相手を同じ優先順位で扱うのは非効率なのだ。

(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。