堀内恒夫氏と江本孟紀氏 Photo:SANKEI
V9時代の巨人を支え、通算200勝を挙げた堀内恒夫氏。しかし、スター軍団の内側では、投手の評価や年俸をめぐる複雑な事情があったという。プロ野球解説者・江本孟紀氏との対談で、巨人時代の契約更改の舞台裏や、1973年の日本シリーズで繰り広げられた激闘の裏側を振り返る。※本稿は、プロ野球解説者の江本孟紀『昭和・平成 プロ野球ぶっちゃけ話 「あの伝説」の真相が10倍楽しくわかる本』(清談社Publico)の一部を抜粋・編集したものです。
巨人軍の大エース
契約交渉の苦々しき思い出
江本 いやな話だけど、お金(年俸)はどうだった?
堀内 ダメだよ。うちのチームってのは、王さん、長嶋さん、入団したときにはカネやんもいた。この3人がカネ取っているんだから、どうしようもないよね。
お金の枠があるみたいで、そのなかで各選手に配分しているから、3人が取っちゃえば、あとの選手は残りを分け合っている。
江本 なるほどねえ。
堀内 あと、巨人は「打高投低」だから、ONがずっといたから上がらないよ。
江本 それ、よく言われてね。「あの堀内がこのくらい(の年俸)なんだから」っていうのが、(他球団の投手の年俸査定の)基準になっちゃうんだよ。
堀内 現役終えてからさ、平松とか鈴木(啓示)とか、ほかのチームのピッチャーの年俸を聞いたんだよ。そうしたら、ほかのチームのヤツのほうがオレよりも高いんだよ。それ、おかしいだろ。
江本 そりゃ、おかしい(笑)。
堀内 巨人は儲かっているのにさ。ひとりで200以上勝ってるのに、なんなんだよ……って言ってたら、(現役生活が)終わっちゃったけどね。
江本 読売だとさ、メチャクチャ(年俸を)出しそうじゃない?







