戸郷翔征選手戸郷翔征選手 『覚悟』より

戸郷翔征は2024年に初の開幕投手に抜擢され、12勝8敗と最多奪三振をマーク。巨人軍の新エースとして名乗りを上げたが、その道のりは順風満帆ではなかった。開幕戦こそ勝ったものの、その後は5試合で1勝1敗。プレッシャーから思うような投球ができなくなったとき、立ち直るきっかけとなったのが阿部慎之助監督からの一言だったという。戸郷本人がその秘話を明かす。※本稿は、読売ジャイアンツ投手の戸郷翔征『覚悟』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

開幕投手に大抜擢され
エース対決が増えた2024年

 2024年、僕は初めて開幕投手を務めさせていただきました。「規定投球回」143に到達したエース級のピッチャーが24年は結果的にセ・リーグ13人、パ・リーグは12人いました。セ・パ交流戦を含め、そのピッチャーたちと対戦することが多かったです。

 パ・リーグはともかく、結果的にセ・リーグの開幕投手は、みんな苦しんだ感が見て取れました(※注1)。

※注1 24年セ・リーグ開幕投手=巨人・戸郷12勝8敗(最多奪三振)、阪神・青柳晃洋2勝3敗、DeNA・東克樹13勝4敗、広島・九里亜蓮7勝10敗、ヤクルト・サイスニード2勝8敗、中日・柳裕也4勝5敗。/最多勝・最高勝率=巨人・菅野智之。最優秀防御率=中日・高橋宏斗。

 パ・リーグ=ソフトバンク・有原航平14勝7敗(最多勝)、日本ハム・伊藤大海14勝5敗(最多勝、最高勝率)、ロッテ・小島和哉12勝10敗、楽天・早川隆久11勝6敗、オリックス・宮城大弥7勝9敗、西武・今井達也10勝8敗(最多奪三振)。/最優秀防御率=ソフトバンク・モイネロ。