ソフトウエア企業は「SaaSの死」に直面する前からプライベートローンの返済に苦しんでいたことが、MSCIの分析で明らかになった。MSCIによると、ソフトウエア企業のプライベートデットのうち、価値が当初の80%未満に下落した割合は、2025年に5年ぶりの高水準に達した。その割合は昨年9月末に6.1%でピークを付けたが、それはソフトウエア企業のビジネスが人工知能(AI)ツールに置き換えられかねないとの懸念から株価が急落する約5カ月前のことだった。DAデビッドソンのテクノロジーリサーチ部門を率いるギル・ルリア氏によると、これらのローンの多くは、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった後に発行された模様だ。当時、リモートワークへの対応を迫られた各企業が新たなツールに多額の支出を行い、ソフトウエア企業の売上高を押し上げた。ソフトウエア企業はその収益を担保に資金を借り入れたが、それは多くの場合、親会社であるプライベートエクイティ(PE)投資会社の意向を受けた動きだった。その後、顧客企業は支出を削減し、ソフトウエア企業には債務だけが残ることになった。