ニューヨーク・クイーンズにあるボウリング場「ラッキーストライク」はパーティー体験を提供して一部の競技ボウラーを遠ざけてしまった Photo:Sara Konradi for WSJ
米メリーランド州ゲイサースバーグのボウリング場「ラッキー・ストライク」。デービッド・ウィットさん(45)は第8フレームの投球を始めようとしていた。レーンを見つめながら息を吸い込み、あごのところでボールを構える。
その時、照明が消えた。ナイトクラブ風の音楽が大音量で鳴り響き、ネオンカラーの光線が明滅しながら壁や天井を照らす。テレビの画面にはミュージックビデオが映し出された。
米国最大のボウリング複合企業ラッキー・ストライク・エンターテインメントが提供するパーティースタイルの「ブラックライト・ボウリング」の始まりだ。
「怒りが爆発した」。競技ボウラーのウィットさんは昨年のある夜の出来事についてそう話した。彼はスタッフに悪態をつき、店から追い出されそうになった。
「まるでパーティーのための店だった」と話す。「私たちがリーグ戦の真っ最中であることなんて、お構いなしだった」
リーグに参加する米国の熱心なボウラーとラッキー・ストライクは長年にわたって対立を深めてきた。同社はくだらないエンターテインメントに力を入れてスポーツとしてのボウリングを破壊し、レーンや設備の崩壊を放置しているというのが競技ボウラーの主張だ。
「彼らはこのスポーツの評判を傷つけた」。ジョージア州オーガスタの競技ボウラー、ロバート・ワンダーリックさんはそう話した。ワンダーリックさんは「ボウレロは最悪/ラッキー・ストライクは最悪」という名前のフェイスブックグループを運営している。ボウレロはラッキー・ストライクの旧社名だ。
一方、ラッキー・ストライクのトーマス・シャノン最高経営責任者(CEO)はボウラーたちの主張にあきれている。ボウリングが生き残るには自分の戦略が極めて重要だと言う。







