小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「本当に賢い人」が「人前で話すとき」に絶対すること・ベスト2Photo: Adobe Stock

Q.「人前で話す」ときに、気をつけていることはありますか?

――田丸さんは、小学校から企業研修まで幅広い年代を対象に書き方講座をされていますよね。相手によって年齢も知識も違う中で、人前で話すときに「これは必ず意識している」ということはありますか?

「人前で話すとき」に絶対すること

田丸雅智氏(以下、田丸):人前で話すときは、なるべく簡潔に、そして結論から話すようにはしています。

「結論はこれで、理由はこうで、少し説明しますね」という形ですね。

 ただ、身内の会話だと、僕もグズグズ話しちゃいます(笑)。そして話も長い……。

――確かに、田丸さんのお話は「何を伝えたいのか」がすぐ分かります。最初に結論を示していただけるので、とても理解しやすいです。

難しい言葉を使っても、伝わるとは限らない

田丸:それから、なるべく難しい言葉は使わない。

 僕は文章の人間なので熟語を口にしがちなんですけど、使ったときは補足するようにしています。

 1対1のときは、相手の反応を見て、しっくり来てなさそうなら言い換えたり、説明を足したりします。

 あとは、違っていたなと思ったら、「ごめん、今のは忘れて!」と言ったり。

――つまり、人前で話すときは、「自分は分かっているから大丈夫」ではなく、「相手に必要な情報は伝わっているか」を意識することが大切なんですね。『小学生でもできる言語化』にも、こんな例が紹介されています。

たとえば、友達から遊びに誘われて、行きたいけれど家族で出かける用事があって断らなければならないときに、あなたならどうしますか?
「行けない」と伝えるだけだと友達に「自分とは遊びに行きたくないのかも?」と誤解させてしまう可能性があります。
でも、断るときに「行きたいけど、今日は家族で出かける用事があって行けないんだ」と状況を正確に伝えられれば、誤解を生まずにすみますよね。

――『小学生でもできる言語化』

――「伝えたつもり」ではなく、「伝わったかどうか」で考えることが、人前で話すときには大切なんですね。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)