文句なしの米大手銀行決算、リスクにも要注意Photo:Alex Wong/gettyimages

 株式市場では、株価がピークに達したときに誰かが警鐘を鳴らしてくれるわけではない。銀行業界も同じことで、現状は米国の大手銀行にとってあまりに甘美な環境に見える。

JPモルガン・チェース 、バンク・オブ・アメリカ(BofA) 、シティグループ 、ウェルズ・ファーゴ 、ゴールドマン・サックス は14日にそろって4-6月期決算を発表した。結果は素晴らしい内容だったが、株価の反応はまちまちだった。

 ゴールドマンは投資銀行手数料とトレーディング収入の急増が好感され、株価が9%上昇した。一方、シティグループは下半期は上半期ほど好調な業績が期待できないとの見方を経営陣がほのめかしたことから、約5%下落した。他の銀行は株価にそれほど大きな動きは見られなかった。 モルガン・スタンレー は15日に決算を発表する。

これら5行の利益と売上高は、いずれも予想を上回った。各行は効率性が全般に改善し、収入に対する営業費用の比率が低下した。信用損失は、抑制された水準にとどまった。

 一部の数字は漫画のように素晴らしかった。JPモルガンの株主資本利益率(ROE)は年率24%で、アナリスト予想の19%を大幅に上回った。 ビザ 株への投資益が追い風となったが、これは「うれしい悲鳴」だ。ゴールドマンのROEも24%に達した。

 JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、「これ以上ないほど良い状態に近づいている。ただ、それがいつまで続くかは分からない」と述べた。同行のジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は、「市場が極端にリスクオンの状態にあることは明らかであり、われわれはその恩恵を受けている」と語った。