アレックス・グリーンさんの自宅にある、イケアの1980年代の製品で直線が特徴の本棚「エネトリ」。この家具は「ガイド」とも呼ばれている
1971年、手頃な価格の家具を販売するスウェーデン企業イケアは、クロムめっきのフレームが付いた背の低いラウンジチェア「インパラ」を発売した。同社によると、当時の小売価格はインフレを考慮すると現在の約354ドル(約5万7000円)に相当するという。それから55年、インパラは希少なコレクターズアイテムとなり、ビンテージ品のマーケットプレース「ファーストディブス」で1万2000ドルを超える価格で出品されている。
イケアは、一般大衆に優れたデザインの家具を手頃な価格で届けるという理念に基づきブランドを確立した。ところが皮肉なことに、イケアのビンテージ品は今、多くの買い手にとって手の届かない存在であることが少なくない。
コレクターは長年、イケアの初期の製品、特に1985年のイケアの米国参入前に作られた、希少かつ米国ではなかなか見つからない製品を追い求めている。しかし懐かしさや優れたデザインへの評価、将来的な価値への期待からミレニアル世代やZ世代で関心を持つ人が増え、市場の拡大を後押ししている。
オンラインマーケットプレース「チェアリッシュ」のブランド・マーチャンダイジング担当バイスプレジデント、ノエル・ファーデン氏によると、同サイトに出品されているイケア製品の平均価格は1000ドルに近いという。チェアリッシュの親会社が所有するオークションプラットフォーム「ライブオークショニアーズ」では過去5年間にわたって、ほぼ全ての指標でイケアのビンテージ品が成長している。
注:元の価格はインフレ調整済み。PSイージーチェアは2脚セットの価格出所:イケア、ファーストディブス、チェアリッシュ、ポシュマーク(いずれもデータ)、イケア・システムズB.V.(画像)







