「親が言ったから」「上司に勧められたから」「世間ではそれが正解だから」。そうやって他人の意見を参考にしているうちに、自分が何を望んでいるのかわからなくなることがあります。『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』には、人の意見に左右されず、自分の人生を選ぶための大切なヒントがあります。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、相談者に響いた名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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他人の「正解」を生きてしまう人
人生には、たくさんの「こうしたほうがいい」がある。
いい大学に行ったほうがいい。
安定した会社に入ったほうがいい。
若いうちに結婚したほうがいい。
家を買ったほうがいい。
老後のためにお金を貯めたほうがいい。
もちろん、それらのアドバイスが間違っているわけではない。
問題は、「自分にとっても、それが正しいのか?」を考えないことだ。
周囲の人が勧める人生を、そのまま自分の人生として受け入れてしまう。
すると、ある程度は順調に生きられるかもしれない。
しかし、ふとした瞬間に、「自分は何のためにこれをやっているんだろう」と感じることになる。
「いつか本当にやりたいことをやる」の落とし穴
『世界の果てのカフェ』という本には、こんな言葉がある。
――『世界の果てのカフェ』より
「今はこれでいい」
「いつか好きなことをやろう」
そう考えているうちに、5年、10年と時間は過ぎていく。
怖いのは、他人の意見に従うことそのものではない。
他人の意見に従っていることに、自分自身が気づかなくなることだ。
親や上司の言葉だけではない。
SNSを開けば、「20代でやるべきこと」「40代で捨てるべきもの」「老後までに必要な資産」といった、無数の「正解」が流れてくる。
それらを一つひとつ受け入れていたら、自分の人生なのに、他人が決めた正解を達成するだけで終わってしまう。
「この人の言うことなら正しい」も危ない
では、人の意見を聞かなければいいのか。
そういう話でもない。
『世界の果てのカフェ』には、さらに印象的な言葉がある。
――『世界の果てのカフェ』より
私は、この言葉がとても重要だと思う。
広告を疑う。SNSを疑う。世間の常識を疑う。
そこまではできる人でも、尊敬している人の意見になると、急に鵜呑みにしてしまうことがある。
しかし、どれほど尊敬している人でも、その人の正解が自分の正解とは限らない。
大切なのは、「誰が言ったか」ではなく、「自分はどう思うか」なのである。
ワースト1は「自分で考えずに正解を受け取る」
「人の意見に左右される人」の特徴・ワースト1。
それは、「自分で考える前に、他人から正解をもらおうとすること」だ。
アドバイスを聞くことは悪くない。
本を読むのも、詳しい人に相談するのもいい。
ただし、最後に決めるのは自分だ。
「この人はこう言っている。でも、自分はどうしたいのか?」
そこまで考えて、初めて他人の意見は自分の人生に役立つ。
誰かに人生の正解を教えてもらうのではない。
さまざまな意見を材料にして、自分で自分の答えをつくる。
その習慣が、自分の人生を自分で選ぶことにつながっていくのである。




