同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖!(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

東大理三生は家庭教師で時給1万円超も…驚きのアルバイト事情Photo: Adobe Stock

家庭教師や塾講師のバイトで高収入! 接客バイトでスキルアップを狙う学生も

 理三生、医学部生に人気のアルバイトは、頭脳を活かした家庭教師や塾講師です。医学部志望の受験生の憧れの的ですし、1学年に約100人しかいない希少価値からも、教育業界、受験業界でのアルバイト探しには困りません。

「学生結婚をしたので、バイトに忙しかった」という卒業生もいましたが、おもなアルバイトは家庭教師と塾講師でした。「理三の肩書きで時給のいいバイトを取りやすい」という学生、学生時代に塾を作った卒業生、受験関連の本を出版した卒業生もいます。

 自分が以前通っていた塾で、講師のアルバイトをする人も多いです。理三に最多合格者を出す塾「鉄緑会」の講師アルバイトは特に出身者に人気で、「人生初の不合格が、鉄緑会の講師のアルバイト」という卒業生もいるほど。
 リハビリテーション医の山﨑康太郎さんは、大学在学中の6年間、鉄緑会で数学講師のアルバイトを続けました。

「いちばん働いていたときは、週168時間のうち100時間以上働きました。今の労働時間より多いくらい!
 鉄緑にいる時間が長かったし、帰宅してからも採点していました。私はプリントを作り、生徒と話すのも好きだったから、授業以外にも時間を使っていました。だからそれを全部時給換算すると、それほど高くなかったですけどね。
 でも私自身が生徒として鉄緑に通っていたので、当時の先生と講師仲間、飲み仲間になれて、いろいろ教えてもらい、サークルみたいでした。

 最後のほうは高3の2クラスで数学を教えていました。数学の成績だけではなく、他の教科の成績も考えて、どの教科に力を入れるべきか、どの順番でどのくらいのペースでやるといいかなど、生徒と話をしながら戦略を立てていました。今従事しているリハビリ医療と同じようなことをやっていましたね」

 学生時代に接客のアルバイトをしていた卒業生もいます。塾や家庭教師と比べると時給は下がりますが、彼女がそれを選んだのには理由があります。

「臨床医は患者さんと向き合う仕事なので、コミュニケーション能力を高めたいと思ったからです」
 その高い志と学生時代の経験は、きっと多くの患者さんを救うことでしょう。

家庭教師の時給の高さは偏差値同様、トップクラス

 理三生、医学部生のアルバイトのなかで、特に時給が高いのが家庭教師。
 ケースバイケースですが、仲介が入らず、直接、各家庭と契約する場合なら、時給1万円以上が多いようです。
「高校生のときに聞いた通りで、家庭教師の時給は6000円から1万円ぐらいで、高かったです。3人の生徒さんの家庭教師をしていたときには、研修医時代のお給料よりも稼いでいました」
 なかには時給数万円とか複数の家庭教師で月給30万円以上というケースも。