同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。本連載では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖! (構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

「周りがすごすぎて心が折れる」、天才集団「東大理三」に入って知った現実Photo: Adobe Stock

優れた学友との出会いに感謝しつつも、悩みは周囲からのプレッシャー

 東大の学園祭・五月祭の医学部企画では、毎年、理三生と医学部生有志による「医学部本」を販売しています。2026年の五月祭で購入した『医学部本2026』のアンケート「入って驚いたことやおもしろかったエピソード」の結果も紹介します。

「予想通り変な人が多かったです」
「偉人の子孫や超がつくほどの大金持ちやらとんでもないスペックを持った人間がゴロゴロいる」
「実習室でリコーダーを吹いた人がいる」
「なぜか早生まれの人が異常に多い」

「理三に入学してよかったこと」という質問に対する回答で、圧倒的に多かったのが、学生、卒業生ともに「優れた学友の存在」です。

「友人がみんな個性的でおもしろい」(1年男子)
「頭がいい人が多い環境」(4年男子)
「周りのレベルが高く、つねに刺激される環境に身を置ける。『理三』という肩書きのおかげで、才能豊かな人たちに出会ったり、相手にしていただけたりすることがうれしい」(1年女子)
「極めて優秀な友だちと、日常的に交流できること」(卒業生)
「優秀な同期とのつながり」(卒業生)
「同級生は性格のいい人が多い」(卒業生)
「優秀で気の合う友人ができたこと」(卒業生)
「同級生がみな優秀で刺激的でした。卒業後も、東大ならではのご縁がたまにあったりします」(卒業生)
「医学・生理学という学問の発展に寄与したいという同じ志を持つ先輩・友人・後輩に多く出会えて、卒業後も切磋琢磨できる環境に身を置けたこと」(卒業生)

 この他の回答としては、以下のものがありました。

「自己肯定感が高くなること」(1年男子)
「理三の名前で、いろいろな人と会ったり、交流したりできること」(2年男子)
「努力を学歴という形で残せたこと」(卒業生)
「東大医学部卒という、あらゆる場面で一生使える自信パスポートを手に入れた」(卒業生)
「臨床の現場でも一目置いてもらえる」(卒業生)
「学歴がすべてではないと知れたこと」(卒業生)

 一方で、「周辺にすごい人がいすぎて、心が折れるときがある」(卒業生)、「人脈が偏る」(卒業生)との回答も。

 また、理三に入学して困ったこととして、1年の男子3人が、「科類を聞かれたとき、答えにくくて少し困る」「アイデンティティーが理三に集中してしまうこと」「理三を特別視する人がいること」と答えました。

 卒業生からは、「東大医学部卒だという期待感から逃げられないこと」という意見もありました。やはり、周囲からの期待によるプレッシャーはすごそうです。

(本記事は、書籍『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』の一部を抜粋・編集したものです)