親が「見本」を見せれば、子どもは安心して発言できる

ではなぜ、親が先に意見を言うことがそれほど効果的なのでしょうか?

「あなたはどう思うの?」といきなり切り込むのではなく、「お母さん(お父さん)はこう思うけど」と親が先攻して見本を見せると、子どもはどう答えたらいいのかという道筋が薄っすら見えてきます。少なくとも、親と似たような意見だったら、安心して「私も(僕も)そう思う」と返してくれますから、話が一方的になることは避けられます。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

言語化のトレーニングを積んでいない子どもにとって、ゼロから自分の意見を組み立てて発表するのは非常にハードルが高い作業です。

そこで親の意見が「ガイドライン(見本)」となることで、子どもは思考の方向性を掴みやすくなります。「お父さんと同じ意見だ」と便乗する形からでも、自ら言葉を発するきっかけさえ作れれば、対話は大きく前進します。

対等なキャッチボールが「考える力」を育てる

子どもが頑張って意見を言ってくれた後のリアクションも重要です。

さらに、わが子の発言に対して、「お母さん(お父さん)はそう思う」「お父さん(お母さん)はそうは思わない」など、親の意見を伝えることもオススメです。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

ただ「よく言えたね」と褒めて終わるのではなく、一人の人間として意見をぶつけ合うことで、対話はより深いものになります。親子の会話が一方的な「指導」ではなく、対等な「議論」へと変わることで、子どもの論理的思考力は磨かれていきます。

まずは「お母さん(お父さん)はこう思うけど」のひと言から、親子のコミュニケーションを変えてみませんか?