結婚して後悔している人と、後悔しない人。その差は一体どこにあるのか?
USAトゥデイが「ページをめくる手が止まらない!」と絶賛。英国の文学賞「ネロ・ブック・アワード」金賞。ニューヨーク・タイムズ「The 10 Best Books of 2025」。アドレナリン全開の航海アドベンチャーと心揺さぶるラブストーリーが融合した全米ベストセラー『極限の漂流118日間』をもとに、両者の違いについて、ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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人は何を基準にパートナーを選ぶ?
今の時代、パートナーを選ぶとき、スペックで考えることが当たり前になっている。
年齢、年収、職業、学歴、身長、住んでいる場所。そうした情報は、相手を知るうえでわかりやすい目印になる。
もちろん、スペックを見ることが悪いわけではない。結婚は生活でもある。結婚相手を考えるなら、現実的な条件をまったく無視することはできない。
けれど、数字や肩書きだけでは、その人と一緒にいる自分まではわからない。
では、人はパートナーを選ぶとき、本当は何を見ているのだろうか。
嫉妬するほど「結婚して後悔しない人」の特徴とは?
「小説のような最高のノンフィクションだ。ページをめくる手が止まらない」とUSAトゥデイが評した『極限の漂流118日間』(ソフィー・エルムハースト著、村井章子訳)には、似ても似つかぬふたりが互いを選び、人生を共にするまでの時間が描かれている。
「自分の人生にはマラリンのような人が必要だった。なくしていた自信を取り戻すためにも」と本人が書いている。
マラリンは彼に欠けているたくさんのものを理解し受け止めてくれた。(中略)
長い間、自分はずっと独身のままでいるものと思い込んでいた。マラリンが重い扉を開いてくれたのである。
――『極限の漂流118日間』より
夫モーリスにとって妻マラリンは、ただ単に魅力的な相手ではなかった。
自分にはもうないと思っていた自信を、もう一度取り戻すきっかけをくれる存在だったのだ。
一方のマラリンにとっても、モーリスは退屈な日常の外へ連れ出してくれる相手だった。
スペックが合うことと、その人と一緒に生きていけることは同じではない。
ふたりの出会いから見えてくるのは、誰かを選ぶということは、相手そのものだけでなく、その人といる未来の自分を選ぶことでもある、ということなのだ。
誰かと生きる意味を考えさせられる
誰かと生きるとは、相手の条件を選ぶことだけではない。
条件がよく見える相手でも、一緒に過ごしてみなければわからないことがある。
反対に、周囲から見ると意外な相手でも、その人といることで自分の見え方が変わることがある。
本書は遭難と漂流の実話でありながら、人はなぜ誰かと生きようとするのかを深く考えさせる。人間関係は損得や効率だけでないことを教えてくれる。








