4.「上司はいずれ変わる」と割り切る
大きな組織の場合、理不尽な上司が急に飛ばされてきても、またすぐに別の場所へ異動していくことがよくあります。
実際に、上司との関係で適応障害やうつ病になりかけていた患者さんが、次回の診察時には「上司が異動になったので解決しました」と笑顔で報告してくれるケースも少なくありません。組織側もその上司に問題があることを把握している場合が多いのです。
「この上司はずっとここにはいないかもしれない」という視点を持っておくだけでも、心が少し軽くなるはずです。
おまけ:私の研修医時代のパワハラ体験
最後に、私が研修医時代に受けた理不尽なパワハラ体験を少しだけお話しします。
当時、私が研修していた大学病院はパワハラの温床のような環境でした。ある科を回っていた時、指導医の先生から「紹介状を書いてくれ」と指示を受けました。私は文章を書くことには自信があったため、しっかりと書き上げて提出しようとしたのですが、そこからが理不尽の始まりでした。
本質的ではない細かな部分を指摘され、言われた通りに直して再度確認してもらおうとすると、今度は「忙しいから後で」と逃げ回られるのです。「何時なら空いていますか?」と聞く隙も与えられず、ただただ時間が過ぎていきました。
結局、捕まえては細かい修正を指示され、直してはまた逃げられ……ということを繰り返し、気づけば夜の7時を回っていました。そしてようやく、「これでいかがですか」と最終版を提出した時のことです。
その指導医は、「うん、悪くないけど」と言いながら、私が1日かけて作った紹介状を目の前でビリビリに破り捨てたのです。
「まあ、僕ならこうするね」と言って全く違う文章を書き、「これで出して」と言い放ちました。あれには本当に驚きました。20年以上前の話ですが、今どこで何をされているのか……。
皆さんは、理不尽な環境には正面からぶつかりすぎず、適切な対策を取りながらご自身の心と体を守ってください。嫌なことをやらない環境を作っていくことで、のびのびと、本当にやりたいことができるようになるはずです。




