バブル生みやすい米株市場、受け流すのも得意Photo:Bloomberg/gettyimages

 バブルの発生と崩壊の循環は今では一瞬のうちに起きる。メモリー半導体株のバブルはわずか4カ月間のうちに膨らんではじけ、激しい相場変動とヘッジファンドの巨額損失をもたらした。何兆ドルもの価値がどこからともなく生み出され、その後に吹き飛んだ。

 ただ肝心なことは、株式市場の他の部分にとってそれは大して重要ではなかったということだ。S&P500種指数は最高値をわずか1.6%下回る水準にあり、同指数の全構成銘柄の平均を示す均等加重版はこの1週間で新高値を付けた。

 バブルに詳しい向きであれば意に介さないかもしれない。金融危機後の金融緩和の時代には、過去15年間にわたって市場の小さな部分(時にはそれほど小さくはない部分)でバブルの発生と崩壊が繰り返されてきた。いずれも市場の絶え間ない上昇を止めることはなかった。

 いつか大きなバブルが崩壊し、市場全体を押し下げる日が来るだろう。だが、少なくとも今のところは、人工知能(AI)関連銘柄の下落分がそれ以外の銘柄の上昇によってほぼ完全に相殺されている。

 これらのミニバブル(半導体株に関しては、それほどミニではない)が発生し続けるのはなぜか。そして、それがもたらすダメージがそれほど大きくないのはなぜか。

 ここで、過去十数年間に発生したバブルを簡単に振り返ってみよう。