米テック大手株、明暗大きく分かれた理由Photo:Bloomberg/gettyimages

 先週、金融市場はいくつかの重要な試練に直面した。その結果はどうかと言えば、投資家が期待するほど明確なものではなかった。

 米最大手のハイテク企業の株価は、決算報告を受けてそれぞれ異なる方向へと動いた。アップル株は関税を巡る混乱以来、最大の下落を記録した一方、マイクロソフトは米国企業として1営業日として史上最大の時価総額の増加を達成した。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長による記者会見を受け、アナリストらは「混乱させられて」(Doved and Confused)や「えっと、何?」(Erm… What?)などといったタイトルのリポートを相次いで発表した。

 問題は、半導体株の乱高下や債券市場の売りが主要な米株価指数の重しとなる中、株式市場での利益拡大と人工知能(AI)取引への新たな熱意が、相場上昇の次の局面をけん引できるかどうかだ。7月のナスダックは3.2%下落した一方、ダウは小幅上昇、S&P500種指数はほぼ横ばいだった。

 主要指数はこのように小幅な動きを見せているが、水面下ではより大きな変動が進んでいる。投資家は、ハイテク株への投資を見直し、金利上昇という差し迫った脅威に対処しているのだ。

 クロスマーク・グローベル・インベストメンツのチーフマーケットストラテジストでポートフォリオマネジャーのビクトリア・フェルナンデス氏は、「全体的に混乱した状況だ」とし、「表面上は問題ないように見えても、その下には多くの混乱と不確実性がある」と述べた。

 こうした混乱は、先週特に顕著だった。トレーダーらが市場最大のAI関連銘柄についてさらに吟味した結果、明暗が大きく分かれた。アマゾンがクラウドコンピューティング事業の売上高増を報告した後、同社株は31日の取引で15%急騰した。一方、アップル株は7.4%下落した。「iPhone(アイフォーン)」を生産する同社の7-9月期見通しが市場の予想を下回ったことが背景にある。