米シリコンバレーの無名のスタートアップ企業が2025年後半、残りの資金の多くを壮大な目標に投じた。できるだけ高性能のオープンウエート型人工知能(AI)モデルを構築するという目標だ。このスタートアップ企業アールシーAIは、モデルの事前学習に33日を費やした。財源は業界大手よりはるかに少ない。中国製モデルが相次ぎ登場してAI開発競争を揺るがす中、ユーザーがダウンロードしてカスタマイズできる、米国製の安価なAIシステムがこうして誕生した。シリコンバレーや米政府内では、中国のオープンウエートモデルである「Kimi」や「千問」、ディープシークなどの性能が米国の上位モデルに近づき、今後AI企業の収益性を脅かしかねないとの懸念が高まる。対抗モデルの開発競争は、少数の国内勢の間で始まっている。中国製モデルに検閲やセキュリティー上のリスクがあるとの懸念から、米国製モデルを求めるユーザーもいる。中国のモデル開発企業は、自社モデルにセキュリティー上のリスクはないとしている。