読み方の正解は(2)すずき
寿松木に文字を変えたことから

 鈴木の由来は、紀州和歌山の熊野神社が発祥で、熊野地方では神に捧げる稲穂のことを「すすき」と言い「すすき」の言葉に「鈴木」の文字を当てて名字にしました。

 熊野神社の神官が鈴木を名乗り、やがて、熊野信仰を広げるため熊野から東国に向けて普及活動を行ったため東日本に鈴木姓が広がりました。

 秋田県の寿松木さんも、元々は鈴木であった名字を「すずき」の音に「寿寿木」の文字を当て、その後、寿の縁起の良さと、お正月の松の縁起の良さを組み合わせて「寿松木」になったものと思われます。

 どこに行っても、自分の名字を正しく読んでもらえることがないそうです。

『難読 珍名 日本人の名字 クイズ』書影難読 珍名 日本人の名字 クイズ』(高信幸男、ダイアプレス)

 ある時、病院で診察を待っていて「じゅまつき」さんと看護師が呼びましたが、誰も出て行かないので、もしかして私? と思い「私は『すずき』ですが、今呼んだのは私ではありませんか」と確認したところまさしく寿松木さんでした。

 それ以後、名前を書く時は、フリ仮名をふることにしました。「じゅまつき」以外では「ことぶきまつき」と呼ばれたこともあるそうです。

 職場関係では「鈴木」と思っている人もいるようです。

 取材した方は俳優をしていますが「寿松木」を芸名と思っている方も多いと話しておりました。

 寿松木さん自身は、インパクトのある名字で、俳優にはピッタリの名字で良かったと思っているそうです。

【「寿松木」の答え】
読み方 (2)すずき
問1 (1)秋田県
問2 (1)全国に約70軒
問3 (3)鈴木の名字を寿松木の文字に変えたことから

家に関する名字クイズ
ひとつだけ存在しない名字がある

実際に存在する名字はどれでしょう?(1)木造(2)平屋(3)二階(4)三階(5)四階出所:『難読 珍名 日本人の名字 クイズ』(ダイアプレス)より

答えは……






【答え】(1)木造(きづくり)、(2)平屋(ひらや)、(3)二階(にかい)、(4)三階(みかい)

 木造(きづくり)さんは岐阜県に、平屋(ひらや)さんは山口県に、二階(にかい)さんは鹿児島県に、三階(みかい)さんは石川県におります。

 名字には四階以上は存在しません。日本の昔の住居用建物は木造建築であったため三階建が構造上限度と考えられます。五重塔のような特殊な塔以外に四階以上の建物がなかったので名字としても存在しなかったと思われます。

※県名に関しては、著者がこの県に多いと確認したものです。