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「運がいい人」と「運が悪い人」の違いは、いったいどこにあるのか。実は幸運は、特別な人だけに訪れるものではなく、目の前にあっても多くの人が気づかず通り過ぎている可能性がある。では、チャンスを見逃さず、幸運をつかめる人にはどんな特徴があるのか。心理学の興味深い実験から、運を引き寄せるための方法をひも解く。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)
幸運は目の前にある
「見逃す人」との違いとは?
今から40年以上も前の1980年、「一億円拾得事件」という事件がありました。何と東京の銀座に一億円が落ちていたのです。結局、落とし主がわからなかったので、そのお金は発見者のものとなりました。
一億円ものお金を拾えるなど、信じられないほどラッキーだと思うのですが、幸運な人であればそういうこともあるだろう、と心理学的には説明できます。
普通の人は、かりにお金が落ちていても、それに気づかずに通り過ぎてしまうことのほうが圧倒的に多いことが知られています。
ウエスタン・ワシントン大学のアイラ・ハイマンは、歩道脇の街路樹の枝に、3枚の紙幣を挟んでおきました。紙幣はだいたい目の高さくらいのところに置かれましたので、決して見えにくいということはありません。
ハイマンは396人の歩行者をこっそりと観察してみたのですが、お金に気づいてとった人は、全体の3%。残りの97%の人は、お金に気づかずそのまま通り過ぎてしまったのでした。
幸運を手に入れるためには、まず幸運に気づかなくてはなりません。幸運なことに気づくことができなければ、気づかないままに通り過ぎてしまうことになるからです。







