「運がいい人」と聞くと、特別な才能や人脈に恵まれた人を思い浮かべるかもしれない。しかし実際には、人生が好転する人ほど、「何かを増やすこと」よりも「何かを手放すこと」を大切にしている。では、運を引き寄せる人は、いったい何を手放しているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「手放すだけで運気が上がるもの」・ベスト1Photo: Adobe Stock

あれもこれも手にいれようとしていないか?

「もっと収入を増やしたい」「もっと認められたい」「もっといい暮らしをしたい」
そう思うこと自体は、悪いことではない。しかし、あれもこれも手に入れようとすると、心はいつまでも満たされない。

周囲と比べては焦り、手に入れたものにもすぐ飽き、次の「足りないもの」を探し続ける。
すると、本当に大切にしたかった時間や人間関係まで、後回しになってしまう。

手放すだけで運気が上がるもの。それは、あれもこれも手に入れようとする欲だ。

すべてを手に入れようとするのをやめ、自分にとって本当に必要なものを選ぶ。
そうして生まれた余白が、新しい出会いや思いがけない機会を受け取る余裕につながっていく。

自分にとって必要なものを慎重に選ぶ

そのヒントになるのが、次の考え方である。

あなたは幼い頃、誰にでもなれる、何でもできる、すべてを手に入れられると言われたことがあるのではないだろうか。そして、それはよいことのように聞こえたが、同時に何か引っかかるものも感じていたのではないだろうか。
あなたが疑ったのも当然だ。人は、すべてを手に入れることなどできない。それは、子どもにでもわかることだ。世間体ばかり気にせず、自分にとって本当に大切なものを慎重に選ぶ喜びを受け入れよう。多くを手放せば、選び取った数少ないものをしっかりと握りしめられる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

「あれもこれも欲しい」と思うほど、かえって自分にとって何が大切なのかは見えにくくなる。
もちろん、夢や目標を持つことは悪いことではない。
ただし、手に入らないものばかりを数えていると、すでに持っている時間や人とのつながり、目の前のチャンスを見落としてしまう。

だからこそ、ときには「何を増やすか」ではなく、「何を手放すか」を考えてみよう。
周囲にどう見られるか。必要以上の見栄。本当は望んでいないのに抱え込んでいる予定や人間関係。

手放すものを選ぶことで、自分が本当に握りしめたいものがはっきりする。
その余白こそが、新しい出会いや思いがけない機会を受け取るための土台になる。