「無駄なことをしている暇はない」――そう思って、何をするにも「役に立つかどうか」で判断していないだろうか。仕事につながる勉強、将来に生きる趣味、意味のある予定。もちろん、それらは大切だ。しかし、その考え方が、かえって幸せを遠ざけてしまうこともある。では、本当に幸せな人は、どんな考え方を手放しているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』から、その考え方を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「役に立つか」は考えない
「せっかく時間を使うなら、何か役に立つことをしたい」
そう考えて、休日まで資格の勉強や仕事につながる予定で埋めてしまう人は少なくない。
趣味を始めるにも、「上達できるだろうか」「人脈が広がるだろうか」「将来の仕事に生かせるだろうか」と考える。
行きたい場所があっても、目的がなければ出かけることをためらってしまう。
もちろん、目標に向かって努力することは大切だ。
しかし、何をするにも「有益かどうか」だけで判断していると、自分が本当に心を動かされることを、いつの間にか後回しにしてしまう。
本当に幸せになりたいなら、今すぐやめた方がいいこと。
それは、すべての行動を「何かの役に立つか」で判断することである。
自分が本当にやりたいことを選ぶ
そのヒントになるのが、次の考え方だ。
現代社会には、「何らかの行動をするからには、そこに何らかの有益性が伴わなければならない」という考えがある。そのため私たちは、目標の達成や良好な人間関係に役立たない何かをすることに、違和感や居心地の悪さを覚えるのだ。
自分をもっと幸せにしてくれるアイデアがあると直感的に思っていても、それが有益な何かをもたらさないと、ためらいを感じてしまう。だから私たちには、有益性にとらわれずに自分の本当にやりたいことへと向かわせてくれる後押しや助けが必要かもしれない。
幸せになるために必要なのは、毎日を「将来のため」だけに使い切ることではない。
役に立つかどうかは、行動を選ぶための一つの基準にすぎない。
理由はうまく説明できなくても、心が少し動くこと、ただやってみたいと思うことにも、時間を使っていい。
成果につながらない寄り道や、誰かに評価されない楽しみが、人生を豊かにしてくれることもある。
ときには「何のためにするのか」を考えすぎず、自分が本当にやりたいことを選んでみよう。






