退職後、毎日顔を合わせていた同僚とは会わなくなり、子どももやがて独立していく。そうなってから「誰かとつながりたい」と思っても、新しい人間関係を築くのは簡単ではない。だからこそ、老後に孤独を感じない人は、現役のうちからある準備を始めている。では、その準備とは何なのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』から、その考え方を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【老後】ひとりぼっちにならないために今すべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

年齢を重ねても楽しめる趣味をもつ

「老後は、できればひとりぼっちになりたくない」
そう思っていても、仕事や子育てに追われている間は、人とのつながりについて考える余裕がないかもしれない。

けれど、職場で毎日のように顔を合わせていた人とも、退職すれば自然と会わなくなる。
子どもが独立すれば、家族中心だった生活も変わっていく。

そのとき、「誰かに会いたい」と思っても、急に新しい人間関係をつくるのは簡単ではない。
だからこそ大切なのは、今のうちから、年齢を重ねても続けられる楽しみを持っておくことだ。

一人で夢中になれる。気が向けば、人と一緒にも楽しめる。
そんな趣味があれば、外に出る理由も、人と自然につながるきっかけも生まれる。

「おばあちゃんっぽい趣味」を試してみる

まだとくに趣味がない人は、ぜひ「おばあちゃんっぽい趣味」を試してほしい。

おばあちゃんっぽい趣味とは、その名の通り、編み物やパンづくり、ガーデニングなど、高齢者が好むような活動のことを指す。
(~中略~)
おばあちゃんっぽい趣味には、誰かと一緒にもできるし、1人でもできるという利点がある。仲間を求めているなら、趣味のグループを探してみよう。ボードゲームやカードゲーム、卓上ゲームなどの愛好家が集まる大規模な催しにも参加してみよう。こうしたイベントでは、グッズ販売が充実していることも多いので楽しい気分を味わえるだろう。地元でこうしたイベントや集まりが催されていないか、ネットで検索してみよう。

1人で参加するのが不安なら、事前に主催者に連絡すれば、他の参加者に紹介してくれるかもしれない。自分の腕前が他の人に比べて劣るのではないかと不安でも、心配は無用だ。専門家である必要はない。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

老後にひとりぼっちにならないために必要なのは、たくさんの友人をつくることではない。
一人でも楽しめて、気が向いたときには誰かとつながれる。そんな趣味を一つ持っているだけで、毎日の過ごし方は大きく変わる。

「もう少し時間ができたら」と後回しにせず、まずは少し気になることを始めてみよう。
趣味を育てることは、年齢を重ねた先の自分に、楽しみと居場所を用意してあげることでもある。