香港にほど近い東莞市は数十年前、安価な玩具・靴・衣料品・電子機器を大量生産して中国を世界の工場へと変貌させ、同国の経済発展をけん引した。同市を中心に今、新たな産業転換が起きている。中国が「工場の工場」として台頭しつつあるのだ。中国はもはや低付加価値の消費財を生産するだけの国ではなく、半導体・精密機械・ロボットアームといった、世界の製造業を支える高付加価値の中間財・資本財の輸出を増やしている。「かつてはドイツと日本が先端製造業をリードしていた」。中国最大級の産業用ロボット・機械メーカー、広東拓斯達科技(トップスター)の国際事業担当副社長、フランク・ジャン氏はそう話す。「しかし中国の技術は追いついたと確信している。中国は多くの製品で既に両国を超えている」