中国の習近平国家主席は昨年、国内の大手民間企業の幹部数十人を招くという異例の会合を開き、中国が経済的困難を乗り越えるために協力するよう求めた。国営メディアによると、中国の電子商取引最大手アリババグループの馬雲(ジャック・マー)氏やAI新興企業ディープシーク創業者の梁文鋒氏といった著名人と共に席に着いていたのが、恒力集団という企業の創業者で董事長の陳建華氏(55)だった。恒力――中国語で「永遠の強さ」を意味する――は、国外での知名度は低いかもしれないが、国内では産業界の巨人となっている。同社のウェブサイトによると、手掛ける事業は石油化学、繊維、造船に及び、従業員数は30万人を超える。年間売上高は1000億ドル(約16兆円)超と、米電気自動車(EV)大手テスラや米航空機大手ボーイングを上回る。