「老後はいくら必要?」「今の使い方で大丈夫?」。お金の不安は、考え始めるほど膨らみがちです。そんなモヤモヤを手放すためにおすすめなのが、「自分の決算日」を決めること。お金の流れを定期的に見える化すれば、漠然とした不安は具体的な数字に変わります。今回は、「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。』(川田直樹著・ダイヤモンド社)から、お金に振り回されないための習慣を抜粋・編集して紹介します。(構成/ダイヤモンド社・井上敬子)
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お金の不安は「コントロールできていない」不安
今の世の中、お金に対して漠然とした不安を抱えている人が多いと思います。特に若い世代ほどその不安が大きいように思います。
「今のようなお金の使い方でいいのだろうか」「老後にいくらかかるんだろう」「そもそも、自分の資産状況がよくわからない」など。
SNSを覗けば、同年代が高級な食事を楽しんでいたり、一方で「投資をしなければ将来が危うい」という情報が流れてきたりする。そんな濁流のような情報の中で、「貯めなきゃいけないけれど、今の楽しみも捨てられない」と、心が乱れてしまうのは無理もありません。
僕もかつてはそうでした。入社したての頃、給料日には安心するものの、月の後半になると「あれ、何にお金を使ったっけ?」と首を傾げる。そんな「お金に振り回されている状態」は、そのまま心の乱れに直結していました。
お金の不安は、実は金額の大小よりも、自分が何をコントロールできているかわからないという不透明さから生まれるものなのです。
長い人生を、自分らしく軽やかに生きていくためには、お金という大きな地盤をととのえることは非常に大切です。
自分の資産状況を「見える化」する
お金に不安を覚え始めた20代の頃から、今も続けている習慣があります。それは、自分の資産状況を「見える化」し、定期的に棚卸しをすることです。
以前は、ノートに「収入の部」「支出の部」と手書きで記していましたが、最近はアプリを使っています。マネーフォワードなどのアプリを使えば、複数の銀行口座やクレジットカードの履歴が自動で集計され、円グラフで「今月は何にいくら使ったか」が瞬時にわかるので便利です。
継続するコツは、自分の決算日を決めること。僕の場合は、毎月1日を決算日と決めています。決算日はカレンダーに予定を入れておき、「今月は少し外食が多かったな」「ここはよい投資ができたな」というふうに、1か月の収支を振り返ります。
こうやって、自分の生活コストと実態をフィットさせていく行為は、単なる家計管理ではありません。人生のエネルギーがどこに流れているのかを確認し、自分の手で舵を握るための儀式です。
「なんとなく給料が入り、なんとなく消えていく」というコントロール不能な状態は、慢性的な焦りやイライラを生み出します。それは仕事の判断力や、友人・家族への接し方にも、確実に影を落とします。
お金の流れを把握し、デザインできている確信は、何にも代えがたい安心感という土台になります。その安心感があって初めて、僕たちは仕事でもプライベートでも、存分に羽ばたくことができるのです。







