ジェームズ・フレミングさんの結婚披露宴のスピーチには、ちょっとしたサプライズがあった。フレミングさんはグラスを掲げるだけにとどまらず、勝負をすると言い出した。「シファーレ家対フレミング家の最初で最後の家族オリンピックへようこそ。このオリンピックでは一つのグランプリをかけて競います」。フレミングさんはそう宣言した。「勝利した家族が、私たちの未来の子どもたちの名字を決定する権利を得ます」テーブルの周りに笑い声が広がり、やがてざわめきに変わった。「本気なの?」。新しく親族となったもの同士がささやきあった。息子の悪ふざけが始まった。父親のピーター・フレミングさんはそう確信して、信じられない思いで笑った。