『風、薫る』第115回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第115回(2026年9月4日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
「看護は命に関わります」
今週、まだかまだかと出るのが待ちどおしかった人物がいる。シマケン(佐野晶哉)だ。
第22週の終わり、次週予告に髪が短くなったシマケンがいて、視聴者に期待を抱かせた。ところが月〜木といっこうに出てこない。
寛太(藤原季節)と柳生(中村倫也)はすぐに出てきて、予想外のセツ(村上穂乃佳)も再登場して。にもかかわらずシマケンだけ出てこない。
真打ち登場としてもったいつけたのだろうか、本日金曜日、ついに登場した。彼の話の前にそこまでのストーリーを振り返ろう。
セツが受け持っていた患者に異変が。セツの慌てた様子に、りん(見上愛)が看護に向かう。なかなか広い洋風の部屋のベッドに横たわっている患者。さすが派出看護を頼むだけはある。
りんの診立ては日射病による軽い脱水症。家のなかにいても発症することがあると言う。そうなのか。いまでいう熱中症ということだろうか。
幸い、患者はセツが水を飲ませたことで大事に至らずに済んだ。
そういえば、セツが入院しているときも直美(上坂樹里)が水を飲ませていたっけ。もし水を飲ませていなかったら……。たった一杯の水で生死が分かれる、こともある。
「わかりましたか? 看護は命に関わります」
りんは寛太に言い含める。つまり、看護婦は正しい知見が必要で、誰でも名乗れるものではない。九死に一生を得た患者はこれからも頼むと言うが、セツは尻込みする。
恵風看護婦会の事務所まで連れてこられたものの、「(看護婦は)怖い仕事だよ」と気が進まない。今回の件から、いつなんどき、目の前で患者が亡くなるかわからない。そんな危険がいつもすぐそばにあるのだとセツは思い知ったのだ。







