「こんなに頑張っているのに、なぜ成長できないのか」。何年も仕事を続け、経験も積んでいる。それなのに、なかなか成果が伸びない人がいる。一方で、ある仕事や職場に移った途端、別人のように活躍し始める人もいる。この差は、努力量だけでは説明できない。漫画家・かっぴー氏の書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』でその理由を考えてみる。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)
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頑張る前に「自分のカード」を分析する
「カード思考」では、自分が持っている性質や能力、経験などを「カード」として捉える。「話す」「書く」「人を巻き込む」「一人で考える」「細かい違いに気づく」など、人によって持っているカードは違う。
だから、本来は努力する前に、「自分にはどんなカードがあるのか」を分析する必要がある。ところが、伸びない人ほどこの作業を飛ばしてしまうのだ。
カードと合わない場所では、頑張っても伸びにくい
カードを分析する必要があるのは、自分の戦う場所を選ぶためでもある。
たとえば、人と話しながら考えることで力を発揮する人が、一日中一人で作業する仕事をしていたらどうだろう。反対に、一人でじっくり考えることで力を発揮する人が、絶えず人とコミュニケーションを取る仕事をしていたら、消耗しやすいかもしれない。
どちらも能力がないわけではない。自分のカードと、求められるものが噛み合っていないだけだ。
「努力すればなんとかなる」が成長を止める
もちろん、努力は必要だ。
しかし、自分のカードと合わない環境で努力量だけを増やしても、なかなか大きな成果にはつながらない。周囲が自然にできることに、自分だけ大量のエネルギーを使う。ようやく平均点までたどり着いたら、さらに努力して平均点を維持する。それを繰り返しているうちに、「自分はこれだけ頑張っているのに、なぜ伸びないのだろう」と苦しくなっていく。
「天才状態」に入れる場所を探す
大切なのは、自分が持っている力を分析し、それが活きる場所を探すことだ。自分の力が最も輝けるフィールドを見つけ、そこで「天才状態」に入ることができれば、成果の出方は大きく変わる。
そのために必要なのが「カード思考」である。自分は何なら自然にできるのか。どんな仕事なら力を発揮できるのか。逆に、どんな環境ではうまくいかないのか。自分のカードを一つずつ分析していけば、「もっと頑張る」以外の選択肢が見えてくる。
自分にはどんなカードがあるのか。そのカードは、今いる場所で使えているのか。どんな場所なら、自分の力をもっと発揮できるのか。「自分のベテラン」になり、自分のカードと環境を分析する。そのうえで、天才状態に入れる場所に努力を投入するのだ。





