職場のピリピリしている人
残念すぎる3つの特徴とは

 自律神経の状態は、自分の心や体に影響をおよぼすだけではありません。実は、自律神経のバランスは、周囲の人にも伝わっていくものなのです。

 例えば、職場にいつもピリピリしている人が1人いるだけで、空気が重くなることがあるでしょう。強い口調で話す。表情がこわばっている。歩く音や物を置くときの音が大きい。本人は気づいていなくても、その緊張は周囲に伝わります。すると、周りの人も自然と身構え、交感神経優位になっていきます。

 反対に、穏やかで落ち着いている人がいると、その場の空気はやわらぎます。急なトラブルが起きても、声のトーンが安定している。相手の話を最後まで聞く。表情に余裕がある。そうした人が1人いるだけで、周囲も少し落ち着きを取り戻します。

 これは、単なる気分の問題ではありません。自律神経のバランスは、表情、声、姿勢、呼吸、しぐさに表れます。そして人は、目の前の相手の状態を無意識に受け取っています。

『メンタルは肉体が9割』書影メンタルは肉体が9割』(小林弘幸 宝島社)

 特に、リーダーや管理職の立場にある人は、この影響を軽く見ないほうがいいでしょう。自分の自律神経のバランスが乱れていると、チーム全体にそれが広まります。焦りやいら立ちが伝われば、メンバーは本来の力を出しにくくなります。それだけでなく、リーダーの顔色をうかがうあまり報告が遅れたり、相談が減ったり、ミスの隠ぺいにつながることもあります。

 家庭でも同じです。親の焦りや不機嫌は、言葉にしなくても子どもに伝わります。夫婦間の会話でも、声の強さや表情の硬さが、相手の反応を変えてしまいます。

 自分の自律神経を整えることは、自分のメンタルを守るためだけではありません。家族、職場、チームの空気が整う、大切なチームプレーでもあるのです。