「もっと早く始めておけばよかった」「あの人に会っておけばよかった」――人生を振り返ったとき、心に残るのは、大きな失敗だけとは限らない。むしろ、本当は大切だとわかっていたのに、「いつか」と後回しにしたことが、強い後悔として残ることもある。では、年を重ねてから「やっておけばよかった」と悔やまないために、今から意識しておくべきことは何なのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の内容をもとに、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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後から後悔しないために必要なこと
「もっと早く始めていればよかった」
「会いたい人に、会っておけばよかった」
「本当にやりたかったことを、後回しにしなければよかった」
年を重ねたとき、こうした思いを抱かないためには、日々の忙しさに流されるまま時間を使わないことが大切だ。
仕事、家事、連絡、目の前の用事。毎日は細かなことで埋まり、自分にとって本当に大切なことほど、「いつか時間ができたら」と先送りになりやすい。
しかし、「いつか」は自然にはやってこない。
大きな選択をする場面だけでなく、今日の数時間を何に使うかという小さな選択の積み重ねが、その後の人生をつくっていく。
自分の人生の最期をイメージする
では、自分にとって大切なことを見失わずに生きるには、どうすればいいのか。
そのヒントになるのが、次の考え方だ。
自分の人生の最期をイメージする
少しのあいだ、怖いことを試してみよう。自分の人生の終わりの瞬間をイメージしてみるのだ。
葬式を思い浮かべたり、友人が弔辞で何と言うかを考えたりする必要はない。ただし、自分の人生を振り返り、次の2つについて考えてみてほしい。「最も誇らしいこと」と「最も後悔していること」だ。おそらく、なにげない1日に頭のなかを占めていたことは、ほとんど思い出せないだろう。会議やメールのこと、ストレスの原因となった他のさまざまな出来事のことも忘れているだろう。よくも悪くも、あなたが人生全体にわたって費やしてきた時間のほぼすべてのことは、記憶の底に沈んだままだ。
おそらく、あなたの頭に浮かぶのは何人かの人と、自分が成し遂げてきたことだろう。人生のテーマや、指針としてきた価値観のことを考えるかもしれない。あるいは、特別な瞬間のことを思い出すかもしれない。
人生を映画に例えたのと同じように、このように考えることで、自分にとって何が一番大切なのかを探ることができる。こうした想像には、単なる心のリセット以上の効果がある。毎日の時間の使い方を見直すのにも役立つ。誰もが、人生で大きな選択をする。重大な岐路に立ち、何を選択し、何を捨てるかを決めるのだ。
そこから次に起こることは、受け身なものではない。それは、自ら進んで起こすものになる。少なくとも、あなたは何かを進めるうえで大きな役割を果たすようになる。
人生の終わりを想像すると、普段は大きく見えていた悩みや用事が、意外なほど小さく感じられることがある。
その一方で、「あの人との時間をもっと大切にすればよかった」「一度でいいから挑戦してみればよかった」といった、先延ばしにしていたことの重みは、はっきり見えてくる。
もちろん、今すぐ仕事を辞めたり、生活を大きく変えたりする必要はない。
ただ、「いつか」と言い続けていることを一つだけ書き出し、今日できる小さな行動に変えてみよう。
会いたい人に連絡する。気になっていた場所を調べる。
やってみたかったことの体験会を予約する。
それだけでも、人生は受け身で過ぎる時間から、自分で選ぶ時間へと少しずつ変わっていく。
年を重ねてから悔いを残しやすいのは、失敗したことではない。
大切だとわかっていたのに、動かないまま時間を過ごしてしまうことだ。
人生の最期に思い出したい場面は何か。
そこから逆算して、今日の時間の使い方を選び直してみてほしい。






