「今の仕事を続けるべきか」「新しいことに挑戦するべきか」――人生には、簡単には答えを出せない選択がある。変えることにはリスクがあるため、「もう少し考えてから」と決断を先延ばしにしたくなることもあるだろう。しかし、忘れてはいけないのは、「何も変えないこと」にもリスクがあるということだ。では、10年後に振り返ったとき、「もっと早く動けばよかった」と後悔しやすい人には、どんな特徴があるのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の内容をもとに、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「変えないこと」にもリスクがある
「このままでいいのだろうか」
そう思いながらも、何年も変えられずにいることはないだろうか。
今の仕事を続けるか、転職するか。
住む場所を変えるか。
新しいことを学び始めるか。
この人間関係を続けるか、距離を置くか。
本当はやってみたいことに、もっと時間を使うか。
人生には、ときどき「変えたほうがいい」とわかっていても、なかなか決断できないことがある。
もちろん、大きな変化にはリスクがある。
今の生活を変えれば、うまくいかないかもしれない。
お金や仕事、人間関係で苦労する可能性もある。
だから、「もう少し考えてから」「状況が落ち着いてから」と先延ばしにしたくなるのも自然なことだ。
しかし、そこで見落としやすいことがある。
変えないことにも、リスクはある。
何も決めなければ、今の状態が続いていく。
そして1年、3年、5年と時間が過ぎ、「やっぱり変えたい」と思ったときには、選べる道が以前より少なくなっていることもある。
変えたいことを先延ばしにしている間にも、人生の時間は確実に過ぎていくのだ。
だからこそ、大きな決断に迷ったときは、「今の自分にとって楽かどうか」だけで考えないほうがいい。
少しだけ長い時間軸で、自分の選択を眺めてみる。
「10年後の後悔テスト」をする
そのヒントになるのが、次の考え方だ。
「10年後の後悔テスト」をする
大きな決断をするとき、あなたは何を判断基準にするだろうか?
メリットとデメリットのリストをつくって比較検討することもあれば、まったくの直感に基づいて決断することもあるだろう。
この2つに加えて、もう1つ判断基準にできるものがある。それは、こう自問することだ。「10年後、私はこの決断についてどう感じるだろう?」
この質問は、現在の雑音を取り除き、決定の先延ばしにつながるプレッシャーを和らげるのに役立つ(なお、「選択しないのも選択のうち」ということも覚えておこう)。
この質問は、さまざまなタイプの選択肢に当てはめられる。
・転職すべきか、それともこれまでとは違った道を追い求めるべきか?
・他の都市や国に移住すべきか?
・学校に戻って学び直すべきか?
・この恋愛関係を続けるべきか、それとも終わらせるべきか?
・お金にはならないけれど幸せになれる趣味にもっと時間を費やすべきか?
大切なのは、目の前の不安だけを理由に、変えたいことを先延ばしにし続けないことだ。
もちろん、迷った末に「今は変えない」と決めることもあるだろう。それ自体が悪いわけではない。
ただ、「決めるのが怖いから」と何となく現状を続けることと、自分で考えたうえで「今は変えない」と選ぶことは違う。
迷ったときは、「10年後の自分は、この選択をどう思うだろう」と考えてみる。
「あのとき挑戦しておけばよかった」「もっと早く環境を変えればよかった」「やりたいことに時間を使えばよかった」
そんな後悔が浮かぶのなら、小さくてもいいから、今できることを始めてみる。
人生を大きく変える決断を、今日すぐにする必要はない。
けれど、変えたいと思っていることを何年も放置していると、時間だけは確実に過ぎていく。
10年後を少しでも納得できるものにするために、まずは「いつか変えたい」と思っていることを、一つだけ動かしてみてはいかがだろうか。






